恋のライバル!?
あらすじ:その日のトークで、更新かけろ更新かけろと圧力をかけられた私は、捨て台詞を残し酒場を去った。そして、更新を終え戻ってきたのだった。
〜:ふふふ、思い知ったか。
友:こういうことだけ手が早いのな……。
庸:拗ねてんじゃねぇよ、友貴。自分のまいた種だろが。
友:俺は違うと思う。
〜:まぁ、それはともかくだ。小百合ちゃんが戻ってきて、初出勤するあたりからの話だねぇ。
庸:確か、小百合が始めてきた日さぁ、
友:『愛妻弁当か』とかぬかしやがってな。今なら引っぱたいてるぞ。
庸:そうだっけ?よく憶えてるなぁ。
〜:これも愛のなせる業か。あいたっ、なんだよぅ。
庸:まぁ、なんだな。そんなことがあった次の日には俺にも弁当持ってきやがった。卵焼きとウィンナーとコロッケとそぼろのオーソドックスなやつだったな。
友:お前こそ、よく憶えてるな……。あれか、女の事は忘れないっていう。
〜:えー、追記。その時、小百合ちゃんは庸二が妬くから庸二にも作って来たんだ、というようなことを言っておりました。
庸:ああ、思い出した。そうだったな。
友:古い話だ。忘れちまったよ。
〜:で、まぁそんなラヴラヴな飛鳥刑事と小百合ちゃ……痛いってば。
友:どさくさに紛れて何を言うか。
〜:気のせい……ではありませんね。とにかく。小百合ちゃんの登場によって気が気じゃない人がいますね。そうですルシファーちゃんです。
庸:しかし、なんでこいつがこんなにもてるんだよ、なぁ。冴えねー顔してんのにさ。
〜:書いてないだけで裏じゃ庸二のほうがすごいじゃないか。本当に公務員?
友:そうだそうだ。
〜:おっと、話がそれて友ちゃんが元気になってきてしまったので話を戻そうね。
庸:わかりやすいな、友貴は……。
〜:アスカJr.の一本気の元になった血が流れてるんだからしょうがない。
庸:で?ルシファーが気が気じゃないって?
〜:そうそう。それに加えて、友ちゃんがルシファーのことを捕まえられないとか言いだしたもんだから、ルシファーちゃん怒っちゃってね。
友:うるさいうるさい。ええい、この話はもうおしまい!次の話はなんだ。
〜:えっ、このあとまだ喫茶店でルシファーちゃんに声をかけるシーンとかあるのに。
庸:よりを戻そうってのか?
友:違う。
〜:うん。全然違う。まぁ、次回の話はローズマリーとルシファーの怪盗二人がメインの話なんだけど。
庸:なんだけど?
〜:今回の後書きに注目。もうすぐ聖良ちゃんの誕生日が来ると言うタイミングで、元々は昭良兄貴の話がここにあった、というタイミング!という訳で次回からは聖良ちゃん月間なのでルシファーちゃんの活躍はしばらくおあずけです〜。
友:そうか。
庸:次回はアキラが主役か。
〜:主役じゃ……主役か。アスカシニアなんだけどなぁ。飛鳥刑事ってさぁ、せっかく主役になったのに目立てないんだもん。
友:うるさい。
〜:まぁ、本編のほうもクライマックスが迫ってきてるし。そうすりゃ目立てるでしょ。
庸:それまではやっぱり地味で目立たないってことか?
友:あのなぁ……。
目立てん!
〜:はぁーい。
庸:お、アメリカン挨拶か。
〜:友ちゃ〜ん。この間久々に友ちゃんのルシファー話増やしといたよ〜。
友:げ、昭良の話やってるから大丈夫だと思ったのに。
庸:間に合わなくなったんだよな。
〜:ぐさ。しかもあれからまるっきり進んでないとね!いいさ、気長にやるさ!9月になりゃあ暇人に戻れるんだからな!ぷんすか!
庸:怒ったところで注文は?
〜:ロングアイランドアイスドティー。
庸:なめるな。
〜:ささやかながら反撃とさせていただきますぞ。
庸:ちっ。
〜:で、主役の飛鳥刑事。またしても目立ってない!
友:うるさい。大体、今回はルシファーとローズマリーの話なんだろ?俺は門外漢だ。
〜:そうね。ルシファーちゃんがローズマリーちゃん?の隠れ家はっけ〜んなお話だからね。
庸:ローズマリーのちゃんのアクセントの位置はなんだ?あがってたぞ。
〜:だって、ちゃんっていう歳か?あの時点で。
友:真珠がいたら告げ口されるぞ。
〜:う。まじゅりん、盗聴器とか仕掛けてないよな。うん、電波の反応ナシ、と。
庸:変な機械、持ち歩いてるな。ほれ、できたぞ。長島冷やし紅茶。
〜:変な訳し方するなよぅ。ちょーさん思い出すじゃないか。瀬古、蒸してますか?で、盗聴器といえば、ルシファーがローズマリーの部屋に仕掛けて行ったんだよね。
友:それは知らなかったなぁ。
庸:しかし、ルシファーに忍び込まれるとは、ローズマリーもまだまだだな。
〜:友ちゃんもときどき忍び込まれてたみたいだねぇ。夜に。
友:夜這いみたいな言い方するな。
〜:そういう風にとるな。で、こんなふうにこれからもちょいちょいローズマリーの隠れ家に忍び込んでは情報を拾っていたルシファーちゃんだが、次回ではローズマリーの本名を知ってしまうのだ!
庸:ああ、仙道椛子な。
友:仙道椛子だ。
〜:なにも言わなくても。本人とかまじゅりんとかいたらどうするのさ。まぁ、それでだ。そういう展開なもんだから、次回も友ちゃん目立ってないのよ。すごいねぇ。本当に主役?
友:うるさい。気分が滅入ってきたぞ。庸二、景気づけに……そうだな、レインボーでも作ってくれ。派手だから気分が晴れる。
庸:てめぇ……。なんでとばっちりが俺に来るんだよ。
あなたのお名前なんて〜の
〜:やっぴーホッピーみそピー。
庸:それは注文か?
〜:挨拶です。いや、別にホッピーにみそピー出していただいても結構ですがね。
友:居酒屋みたいだ。
〜:じゃ、このむさいのがおかみ?うげ。
庸:みそピーだしてやる。
友:変な拗ね方だな。
〜:みそピーでどうやって今日のこれからの話に繋げりゃいいんだよう。
友:繋げようとしなければいいじゃないか。
〜:ごもっともで。じゃ、今日はローズマリーの本名がルシファーちゃんに知られるところまでの話だぁね。その前にトルマリンの自由の女神の事件があるわけだけど。
庸:……?何だっけ、そりゃ。よく憶えてねぇなぁ。
友:そんなのあったような気がするけど、よく思い出せないなぁ。
〜:ヒントいち。たまご。
庸:ああ、わかった。アレな。
友:なるほどあれか。
〜:実はあの事件の直前なんだわ、ルシファーちゃんがローズマリー姐の本名知ったのって。友ちゃんの部屋みたいにこっそり侵入してね。
友:俺を引き合いに出すな。
庸:おまえもローズマリーもガードがいまいちだな。
友:うるさい。
〜:で。この出来事の副産物としてローズマリー姐の過去がちょっとだけ明らかになるねぇ。
友:ああ。暗い過去だな。
庸:こんだけ暗い過去を持ってるのにあの暗さを感じさせない振る舞いはなんなんだか。
〜:悲しみを内に秘め、それでも明るく振る舞う健気な……。
庸:それは有り得ねぇ。ガラが違うな。却下。
友:おまえの人生に暗い話がないからそういうことが言えるんだ。
〜:バツイチ君に暗い話がないとも思えないんだけど。ともかく、トルマリンの自由の女神の事件だけど……憶えてないとか言わないだろうね。
庸:うーん、卵とそのあとに起った出来事の印象が鮮烈だったからなぁ。事件のことはさっぱりだな。
友:さっぱりって事はないぞ。
〜:友ちゃんは小百合ちゃんに抱きついたからね。
庸:なに、そんなことがあったのか。
友:憶えてない。
〜:憶えてないと本当にそういうことがあったことになっちゃうんだけど。抱きついたのは確かだけど、ルシファーと間違えてだから誤解なきよう。
庸:なんだ、ルシファーに抱きつこうとして間違えたのか。
友:なななななんだそれは!
〜:はい次の話題。
友:俺は知らん。
〜:いよいよあの飛行船が飛ぶくだりの話なんだけど。
庸:俺としてはおもしれぇからさっきの話しを続けてぇんだけどな。
友:いいから進めろ。
〜:はい。それはのちほど友ちゃんが拗ねて帰るまでやることにして、当日の空は快晴、風も弱く絶好の飛行船日和と相成りましては交通課の面々もやる気十分。べべん。
庸:浪曲みたいになってきたぞ。
友:やらせておけ。
〜:飛行船はふわりふわりと空へ舞い上がる、すると空からひらりはらりと何やら落ちてくる。あいやこれは何事ぞと思った時にはもう遅い!べべん。
庸:面白いけどアホらしいからやめような。
〜:はい。そんなわけであの飛行船を飛ばしてしまった警察のほうは大変だったでしょう。
友:交通課の連中、始末書だったらしいな。
庸:しかし、飛ばすまで気付かねぇってのも間抜けだな。
〜:警察が間抜けじゃなかったらこんないやなものはないよ、君。
友:俺も警察なんだがな。
〜:そうでした。いやん。でも、やっぱり大変なのは当事者の方だわね。
庸:ローズマリー、血圧あがって泡吹いたんじゃねーか。
〜:ルシファーちゃんの血圧は下がったらしいよ。真の怒りに目覚めたローズマリーを見て。
庸:あのあとのローズマリー、確かに洒落にならない顔してたもんな。俺でもあの顔見たら逃げる。
〜:そうそう。次回はローズマリー怒りのメガトンパンチだ。
友:キングコングかよ。
庸:まぁ、俺達はそんな事情しらねぇからいつも通りよ。
〜:そうそう。ローズマリーとルシファーの逼迫した雰囲気に比べて警察のお気楽ぶりといったら!
友:俺達だって真面目に仕事してるんだぞ。お気楽とはなんだ。
〜:庸二の旦那は真面目に仕事してましたか?
庸:うーん。
友:考え込むな。
〜:まぁ、この出来事がもとで状況が大きく変化するからね。友ちゃん新米編もそろそろ大詰めですぞ。
友:まだまだだろ。
〜:いえ、そうでもありませんぞ。
庸:大詰めだと何かあるのか。あるんだな。なんだ?
〜:なにもないわけないじゃないですか。
友:知るか。
〜:とぼけて〜。ルシファーちゃんとのラブラブなラブストーリーも最終局面なのだ。
友:うう……。いろいろ思い出して気分が滅入ってきた。庸二、バーボンをくれ。
〜:滅入って酒に走ると依存症になりまっせ。
友:誰のせいだ、誰の!
庸:その元気がありゃ大丈夫だろ。
不運の星
〜:よー、冷えてきたねぇ。
庸:呑めば体もあったまるぞ。
〜:ごもっとも。じゃあ、ピニャ・コラダおくれやす。
友:なんでこの薄ら寒い中トロピカルカクテルを飲むんだよ、お前は。
〜:気分だけでも南国に、と思ってね。
庸:まぁ、いいだろう。なんでも。
友:で、なんだ。その様子だと今日も新しい話公開してきたみたいだな。
〜:うん。ローズマリーの姐さんがかっこ悪い本名を公表されてぶち切れるお話。
庸:ああ、なるほどな。ありゃあ怒っただろうよ。なんせ、『あの』名前を全国に放送されたんだからな。
友:しかし、マスコミも早かったなぁ。現場には俺達よりはやく来てただろ、マスコミ。
庸:ローズマリーのヤツ、マスコミの連中にも蹴り入れてたもんなぁ。なぁ、誰かどさくさに紛れてローズマリーのパンツカメラに写した奴いなかったのかよ。
〜:いたとおもうよ、びびって出さないだけで。
友:あーあー……。まったく、ローズマリーってのは何やってもろくな結果にならんな。
〜:そうそう。ローズマリーには幸運の星じゃなくて不運の星がついてるのよ。
庸:そんなにかい。
〜:盗みもルシファーちゃんに邪魔されちゃうし。基本的にルシファーがいなければもうちょっとは稼げたんじゃない?
友:ローズマリーにとっちゃ、ルシファーはまさに悪魔そのものだよな。
〜:性格はローズマリーのほうが悪魔だと思うけどね。
庸:ルシファーがかわいい小悪魔ちゃんならローズマリーは大魔神ってところか。
友:すごい差だな。
庸:あの性格じゃしょうがねぇだろ。
友:特に、今回マジで切れてたよな、ローズマリー。刃物振り回してルシファー襲ったんだろう?
〜:そうそう。血がでたんだよね、ルシファーちゃんの。
友:怪盗絡みで流血なんて始めてだったよなぁ。
〜:友ちゃんが壁にぶつかって鼻血流したりしたくらいだもんね。
友:うるさい。
庸:お前とローズマリーはいまいちしまらないんだよな。
友:一緒にするな。
〜:そんなこと言っていいの?聞いてるかもよ。盗聴とかでさ。
庸:そりゃあないな。一応こっちもたまにプロを雇って盗聴器の検査をしてるんだ。
友:酒場がそこまでやるかね。
〜:さて、と。次回あたりからいよいよこの新米編も大詰めに突入ですぞ。覚悟はよいかな。
友:な、なんの覚悟だ。
〜:分かってるくせにー。
庸:友貴とルシファーの間で何かあるんだな。
〜:ええもう。
友:昔の話だろうが。まったく、酒がさめちまうよ。
〜:まだまだ次回は核心までは来ないんだけど……。でも核心は垣間見えるかな?といった感じのお話。飛鳥刑事とルシファーちゃんの関係も急展開目前じゃあああぁぁぁ!
友:殴っていいか?
Snow white
庸:おう、コサインか。何やってんだ入り口で。とっとと入れ。風が冷てぇじゃねぇか。
〜:急に暖かいところに入ると心臓に悪いのです。ああ、でも、我慢できんので入るです。ひぃ。
友:そんな冷たい風にいきなり当たらされる方が体にゃ悪いぞ。
〜:聞いて。小佐越じゃ雪が降ったぞ。ちょっとだけ。1キロ北の鬼怒川温泉郷ではしっかりと積もったけど。何だ、この差は!小佐越から鬼怒川みたら雪で霞んでなにもみえないんだぞ。
庸:聞いてる方が寒くなる。
〜:で、雪と言えば。
友:言えば?何だ。
〜:友ちゃんの思い出話も雪の季節の話になってまいりました。
庸:いよっ、待ってましたぁっ!
友:忘年会みたいな合いの手入れるな。
〜:今日の話はクリスマスイヴの出来事でございます。
庸:ああ、あの日の事は今でもよく憶えてるぜ。高いタクシー代を払って署まで出たこと、イヴのデートがルシファーのおかげで流れたこと……。
友:そんなことか。
〜:タクシー代のこと、まだ根に持ってるの?
庸:当たり前じゃねーか。安月給に5000円のタクシー代は高いぜ。雪があるから路地は避けるとかいって遠まわりしやがるし。銃でも突きつけて路地突っ切らせりゃよかったな。
友:無茶言うな。
〜:ところでさ、青い隕石の飴を舐めたのはだれ?
庸:誰だっけ。
友:小百合だったよな、確か。
〜:男だったら友ちゃんからかえたのに、残念。
友:そうは問屋が卸さん。
庸:まだ憶えているところをみると本当はお前が舐めたかったんだな。
友:何だそりゃ。
〜:その手があったか。
友:何がだよ。
庸:友貴をからかう方法だろ。
友:ええい、もうその話はいい。次回はどうなる、次回は。
〜:えっ。まだ今回のハイライトの話をしてないよ。
庸:ハイライトっていうと、どの辺だ。
〜:ほらぁ、事件の夜のことと友ちゃんの恋のライバル登場のシーン。
友:な、ならば飛ばしてよい。
〜:そんな〜。今回はルシファーちゃんの怪盗としての最後の事件なんだじょ。もっと余韻を楽しもうよぅ。
友:なんだかなぁ。
庸:あ、そういえばそうだったな。
友:その後、ひと悶着あるんだよなぁ。
〜:そして、飛鳥刑事とルシファーちゃんの叶わぬ恋は最後に激しく燃え上がるのでござ
庸:お前、そんなに入っているボトルを。もったいない。
友:手元に手ごろなものがなかったのでな。すまん。まぁ、この分はこいつに払わせよう。
〜:今、目の前が白くなりました。何をしていたのでしょうか。
庸:頭の中も真っ白になったみたいだけど。
友:いいことだ。
Minds aren't changing
〜:さ、寒い寒い。こうも寒いとウォッカでも飲んで体を温めねばなるまい。そんなわけなのでピリ辛唐辛子ウォッカをおくれ。
庸:ペルツォッカだな。
友:そんなのあるのか。
〜:おお、これだこれだ。ううむ、暖まるのう。冬はこれだぁね。
庸:正月のころは熱燗飲んで冬はこれだとか言ってたじゃねぇか。
〜:気にするな。
友:しかし、それはウォッカなのか?色が赤いが。
〜:唐辛子風味だから色も唐辛子色〜。これでブラディマリー作るとええかもしれんのぉ。で、ブラディと言えば。
庸:言えば?
〜:飛鳥友貴。
友:なんでだよ。
〜:生傷絶えないし。鼻血は出すし。若い頃は特に。
友:うるさい。
庸:そういやぁ、前回の青い隕石事件の話でも鼻血だしてたよな。
友:あれは転んだんだ。
〜:親子そろって転ぶのは御家芸だからね。
友:何が御家芸だ。
庸:昔から頭は回るんだがいざとなると頭より先に体が動くタイプだったんだよな、友貴は。
〜:大貴もだよ。親子でセイント・テール追いかけた時は同じタイミングでこけたりしてさ。
友:うるさいうるさい。とにかく話題を変えようや、な?
〜:あいよ。えーと、確かブラディマリーの話だったねぇ。で、マリーといえば。
庸:ローズマリーだな。
〜:うん。そうだねぇ。確か、その鼻血の後ローズマリーの素性がある程度明らかになったと。
友:本名がわかればな。調べるのは簡単だ。もっとも、あいつの場合はある時期からの情報がぷっつりとなくなっている。
〜:怪盗になってからだよね。まぁ、警察に追われる身だから住所知られるというのは困りもんだし。本名も隠してたしね。もうみんな知ってるけど。
庸:ルシファーが飛行船に書いて、テレビで放映までされたからな。
友:セイント・テールも飛ばしたよな、おんなじ奴を。ありゃあ、セイント・テールにも何かあっただろ。あれだけやられて黙ってるようなローズマリーじゃないぞ。
〜:まぁ、本人にでも訊いてみそ。わしゃ黙殺しますです。
庸:訊けりゃそんな楽なものはないけどよ。
友:まず捕まえないことにはな。
〜:でも友ちゃんは捕まえてないにもかかわらずルシファーに直接訊いたことは一度ではあるまい。
庸:こういう時は体が先に動かないってのはどういうことだか。
〜:やーん、いきなり体からなん……いってー!
友:何を言いだすか、お前は!
庸:まぁ、そう熱くなるな。
〜:そうだぞ、熱くなるのは夜になってからでも……うひぃ。
友:まだ殴られ足りんようだな。
〜:いえ、もう十二分に。
友:ええい、もういい。とっとと次回の話をしろ。
〜:そうだね。今回は友ちゃん出番少ないし。
友:そうだったのか?……それならもう少し長引かせてもよかったかな……。
庸:しかし、次回は27話だろ?もう話も佳境じゃねぇか。
〜:そうねぇ。次回はルシファーちゃんが今までに盗んだものをすべて返すというお話ですぞ。
友:おお、そうか。……また俺の出番ないんじゃないのか?
〜:当たり〜。
友:まぁ、あんまり出番があっていろいろ書かれるのもなんだしな……。
〜:いずれにせよ、ラストのほうは出番ばりばりだから。何せラストくらい目立たんと主役が廃る。
庸:いいかげん、友貴とルシファーのどっちが主役かわからねぇもんな。
〜:ルシファーちゃんはヒロインだもんね。ヒロインといえば、もちろん主役とのラブシー……痛いよぅ。
友:こいつは……。
庸:殴るなよ……。やっぱり頭より体のほうが先に動いてるじゃねぇか。変わってねぇな、お前は。
友:しかしだな。
〜:三つ子の魂百までというし。百才まで変わらんということはそれだけ殴られつづけるのか。ああ、変わってほしいもんだ。
友:変わってほしいのはお前のほうだよ……。
因縁のスタールビー
〜:おばんです〜。いやあ、きれいな星空でございますなぁ。星のふっるーよー……おっと、JASRACが。
庸:いずれにせよ、俺は星のでる前からここにこもってるから関係ねぇな。
友:夜型の生活してるからな。
庸:こいつと似たようなもんだ。
〜:こいつってどいつ?ネオ・ナチ!
庸:ナチじゃねぇよ、てめぇだよ。
〜:うひ。で、星といえば。
友:このパターンは……いやーな予感が……。
〜:あったりー♪今回はスタールビーのお話しさっ!
庸:スタールビーといやぁよぉ、今年はSTAR☆RUBYでなかったな。
友:そうそう。人気あったと思うんだがな。
〜:話題を変えようったってそうは行かぬぞえ。
友:この間、ダブあすのほうでもスタールビーが出たじゃないか。
〜:そうそう。あのスタールビーは親子3代にわたり因縁を持つ宝石なのだ〜。
友:むぅ。
庸:話題が全然それてないぞ。
〜:近い時期にスタールビーのお話が出るというのは奇遇よの。もっとも、こっちは返す話だけどさ。
友:そ、そういえばダブあすのほうの後書きで、虹には二種類の文字があると書いてあったが。
〜:おう。虹と霓だねぇ。どっちが雄雌ってのはわかんないや。で、話は戻るけど。
庸:無駄みたいだぞ。
友:むぅ。
〜:で、この時のプロミネンス・クラウンの返却先だけど。ちょうどこの頃はプロミネンス・クラウンが世界のどこかから聖華市の誰かさんに買われるところだったんだねぇ。それで貿易会社。
庸:どこからどこに行ったのかはわからねぇのか。
〜:知らんぴょーん。それより。今回はプロミネンス・クラウンのほかにもいろいろと見所がありますが。
友:たとえば?
〜:ルシファーちゃんが聖華市で盗んだ物を返しおわりました。ということですんで、西山村市に移動いたしますぞ。
庸:ふむ。
友:そういえば、西山村市といえばこの間こっそり何かしたらしいな。
〜:西山村市ってさぁ、東村山市もじってつけた名前でしょ?だから所々西村山になってたのよね。それ直したの。
友:もじってつけたってのは何だ。もともとある市じゃないのか。
〜:ぅぎく。そ、そりはおいといて。話し戻させていただこうじゃないの。
庸:墓穴掘ったな。
友:ふぬぅ。
〜:ひさびさに木牟田の旦那の登場〜。ぱちぱちぱち。そして、言われてしまいましたね飛鳥刑事、『ルシファーと仲良くやってるか?』やってるんだよね〜ぐあああああああぁぁぁぁぁ。
庸:結局最後はそれか。
友:こいつを黙らせるにはこれしかない。
〜:ぎ、ギブ、ギブアップううぅ!
友:何か言ったかぁ?
〜:言いましたああぁぁぁぁ……かく。
庸:あーあー、刑事が一般市民になんてことを。
友:市民か、こいつ。
庸:あ、町民だからいいのか。なーる。
友:おい、別にそういう問題じゃないんだけどな……。
さよなら堕天使
〜:よう。〜〜っぽん。
庸:珍しく普通の挨拶で入ってきたと思ったら。
友:歌舞伎かよ。
〜:だって、普通に入ったら何か言われるもん。
庸:普段から普通に入ってりゃ言われねぇがな。
友:まあ、普通には入れんだろうがな。
〜:心外ぞ。それではあたしがちゃんとまともに入れるというのを証明しようではありませぬか。見てなさい。
友:いいよ、実演しなくて。
〜:さいですか。
庸:で、何を飲むんだ?
〜:Minkちゃんカクテルのヴェルヴェットエンジェルゥ♪
庸:てめぇの作ったカクテルをてめぇで頼んでりゃ世話ねぇな。
〜:だってぇ。これからするお話が天使がらみだしぃ。
友:なんかやーな予感がするんだが。
〜:あらぁ、勘のよろしいこと。
友:帰らせてもらうかな。
〜:庸二、例の物を!
庸:おう。
友:あれ、ドアが……ロックしやがったな。
〜:逃げようったって無駄さ。ふはははははは!
庸:悪役だな、お前。
〜:がびーん。
友:いいよ、話につきあってやるよ。
〜:いよいよルシファーちゃんが全ての盗品を返しましたぞ。これでルシファーちゃんは一般市民からはだんだん忘れられて行くということだけどもまだ警察方面では一騒動。
庸:何だっけ。
〜:忘れるなよぅ。まぁ、そこまで行くと次回の話なのでその方が都合がいい。今かいはまずルシファーちゃんの働いている喫茶店に通報で駆けつける友ちゃん。
庸:俺もいたぞ。
〜:ナンパしてただけだし。不祥事刑事だねぇ。
友:まったくだ。
〜:でも友ちゃんもルシファー見逃してたくせに。
友:それを言うな。
庸:あいこだぞ。
〜:で、その前に森中隊長の一暴れがあったんだが。
友:警視だ、警視。
〜:そうだった。
庸:そういやぁ、着いた時イスがひっくり返ったりして乱闘の後があったんだが。
友:そうなると、あれの半分は森さんのしわざか。
〜:そうらしいねぇ。ローズマリーもしばらく影が薄くなって大変なこった。
庸:あの後もたまに湧いて出てきてたけどな。
友:そうだったなぁ。あいつとはなんか縁があるんだよ。
〜:ルシファーちゃんとも縁があればよかったのにね。飛鳥刑事♪
友:どういう振りだよ。
〜:あの出来事の後、ルシファーちゃんが盗んだものを返すのがしばらく続くけど、ここらは飛ばして。
庸:なんで飛ばすんだよ。
〜:だって。この辺じゃ飛鳥刑事とルシファー顔合わさないし。
庸:じゃ、飛ばしていいや。
友:お前らな。
〜:次回はいよいよクライマックス前半戦でございますよ!ああ、もうそんなに来たのか。
庸:じゃ、ルシファーの話もそろそろ終わりってことか。で、結局こいつらどうなるんだよ。
〜:こいつらってのは友ちゃんとルシファー?それはあとのお楽しみ♪
庸:何かあったんだよな。当然。
〜:ま、最後だしねぇ。
庸:しかし、ルシファーも男ができてるし、今さら体はさしださ
友:何を言うかああっ!
庸:おおおおっ!?今回は俺かぁ!?あいだだだだだだ。
友:コサインじゃないから手加減はしてやったんだが。
〜:おいらのときも手加減してよぅ。
庸:ったく、こんなことならロックしないで帰しときゃよかったな。
友:その通りだ。
大詰め迫る
〜:やっほー。元気ぃ?
庸:ん?なんだ。えらい久々だな。死んだかと思ったぜ。
〜:死んだかと思ったら確認ぐらい入れてよぅ。見捨てないで。
庸:女なら見捨てたりしねぇが男じゃな。諦めろ。
友:しかし、本当に久々だな。どうしたんだ。
〜:いやぁ。実はイラストがたまってしまったのでその作業に追われておるのであります。
友:で、仕上ったわけだな。こうしてひょこひょこ出てくるってのは。
〜:否!私もイラストばかりやっているわけにも行きませぬ故に。だってぇ。友ちゃんの小説更新しなきゃー。
友:よせ。
〜:遅い。
友:げ……。
庸:おおっ、こりゃまたひっさしぶりだなぁ。忘れてたぜ。
友:俺も忘れて安心しきってた……。
〜:天災は忘れた頃にやってくる。人災もまた然りなのよ。うふふふふ。
庸:えっと。そうか、あの修道院の騒動の話か。
友:あー、懐かしいなぁ。あの騒ぎがもとで修道院はすっかりさびれちまったんだよな。
庸:今どうなってるんだ、あの修道院は。
〜:一時はローズマリーの隠れ家になってたみたい。今は……。まだローズマリー登記のままなんだわ。アヤシイ。
友:押さえておいたほうがいいな。
〜:夜な夜な、彷徨える魂が姿を見せると聞くが。
友:ほっといても大丈夫そうだな。
〜:いや、押さえとけ。
友:嫌だ。
庸:彷徨える魂って、やっぱあの事件で死んだ連中のか?
〜:じゃないの?友ちゃんなら顔憶えてるかもね。ちょっと見てみたら?
友:嫌だ。庸二でも憶えてるだろ。
庸:俺は男のことはすぐに忘れちまうぜ。
〜:やっぱ友ちゃんしか
友:嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
〜:おひょひょひょ。
庸:まぁ、あのときゃ撃ちまくったからなぁ。かなり死んだよな、警官も組織の連中も。
友:ローズマリーも、あんな建物よく買う気になったよ。俺なら買わない。
〜:もしかして、友ちゃんが幽霊嫌いだとおもって、幽霊のでる物件買ったんじゃないの〜?
庸:まさか。
友:だとしたら意地悪すぎだ。
〜:まぁ、姐さんがどんな理由で修道院を買ったのかは別問題として、だ。いよいよ、次回で最終回だよね〜。覚悟はできてる?友ちゃん。
庸:そうか。クライマックスでルシファーとの愛の営みがあるんだな。
〜:愛の営みって何を期待しておるか。お前じゃないからすぐに手を出したりはせんぞ。
友:うーん、そうか、次回はとうとう……しばらく行方くらましたほうがいいか……。
〜:いつの間にか公開されていたという事態になりますが、よろしいですかな?うふふふふふ、次回も忘れた頃にやってくるからね。げひひひひひ。
友:そっちのほうが困る。いないところで何言われるか分からん。
〜:うふふふふふ、次回も忘れた頃にやってくるからね。げひひひひひ。
友:忘れなければいいんだな。
庸:物忘れ激しいから忘れるぞ。
友:まだそんな歳じゃない。
庸:昔からだろ。
友:そういやそうだ……。いかんな。
ラブの行方は
〜:いらっしゃぁい♪
友:……ゲイのホステスを雇ったのか?
庸:友貴、失言だと思うぞ。
友:そうか?
〜:おいらゲイじゃないもん。ナイスガイだけどな!
友:……強い酒をくれ。
庸:おう。
〜:だからホステスでなくてホストと呼んでおくれよ。……あ、そうそう。ルシファー話の最終話アップしといたよん。
友:……さて、帰るかな。
庸:……。
友:……。庸二てめー、リモコンでロックしやがったな。
〜:うふふふ、人に聞かれることもないし、今宵はとっくりと思い出話に花を咲かせておくれでないかい!
友:こいつは人だと思うが、違うのか。
庸:俺は柱。ただの柱。
友:盗聴器の仕掛けられた柱だろう……。
〜:あ、さて。なんか今回は背中が痒くなるようなセリフとか心のセリフとかが多くて困っちゃうんだけどぉ。
庸:『天使にならないでくれ』……。
友:読み上げるな。
〜:まぁ、最終回ということだし、ラブラブも盛り上がるわね〜。
庸:で、結局、こいつらどこまでいったんだ。
〜:うふ。ルシファーちゃんの体内に、飛鳥友貴君の何々が注ぎ込まれ〜。
友:何の話だぁっ!
庸:行くとこまで言ってんじゃん、お前ら。
〜:ちなみに何々は輸血用に採血された血液のことだが。
庸:なんだよ、俺は
〜:具体的に何かを口に出すのはやめようね。
庸:口に出すっていうと、いわゆる……
〜:下品なギャグも禁止。校内写生。
友:お前のちゃちゃも十分下品だ。まったくお前ら、人の思い出をなんだと思ってやがる。
〜:ギャグのネタ〜。
友:銃と……たしかこの辺に弾が。
〜:やめて。
庸:せめて外でやれ。
〜:まったく、最終回だというのにこの感慨も何もないムードはなんだね!?
友:誰のせいだ、誰の。
〜:だれでせう。
庸:まぁそれはともかく。実際はどこまでいったんだよ。
〜:まずはこれを読みなされ。最終回〜。
友:……何かリアクションしろよ、庸二。なにが書いてあるのか不安になるじゃないか。
庸:……なるほどな。
〜:分かった?
庸:ああ。……じゃ、そういうことで。
友:おいおい、気になるじゃないか……。なんか、変な事書いてあるんじゃないだろうな……。
〜:真実はその目で確かめよう。
友:庸二、見せろ。
庸:お前にこれを読む勇気があるかな?
友:うぐ……。
〜:うふ、読ませることでも楽しめそうな〜。
友:悪趣味め……。
恭:こんばんわ〜。なにやってるんですかぁ?
友:げっ、な、なんで?入り口閉めたんじゃないのか!?
庸:いや、早々に開けた。
友:そうと知ってりゃ早々に逃げたものを。
恭:それ、なんですか?
友:だー、みるなー!
涼:気になる気になる気になる〜!
友:お前らにだけは、絶対に見せんっ!
〜:なんか、面白いことになってきたな。
庸:ま、覚悟は決めたほうがいいと思うぞ、友貴。諦めろ〜。
友:嫌だっ!
〜:人に見られるのあんなにいやがってたのに、一番見られてはいけない人々に見られそうね。さーて。おいら達はのんびり飲もうではないか。おひょひょ。