ルシファーとの出会い

〜:おっ、来てるな、二人とも。
庸:来てるなってのはなんだ。ここは俺の店だぞ。
友:お前、こんなところに呼びつけて何の用だ?
庸:人の店をこんなところって言うか、おい。
友:あ、すまん。
〜:早速もめているみたいだけど、本題入っちゃっていいかな?
庸:とっととしろ。
〜:へい。今日は二人に初めてルシファーと遭遇した頃の話をしてもらいたいの。
友:古い話だな。
〜:聖華市じゃ伝説の人とも言われる飛鳥刑事。ぜひともお話を。
友:ん〜、そうか。じゃ、いくかな。
庸:あっさりとおだてに乗るな。
〜:ルシファーは最初聖華市に出たんだね。でも、そのあと東村山市に出たと。
庸:西山村市だろ。
〜:あ、いけね。
友:わざとらしいな。まあ、そうだな。あの頃は俺も駆け出しでな。右も分からなかった頃だ。
庸:あの頃が一番溌剌としてたかもな。お前。
友:若かったからな……。それに、まだあの頃は刑事という仕事に希望があった。
庸:今はねぇのか?
友:いろいろあったからな。お前の一件も俺の考え方に影響あったんだぞ?
庸:俺の?ああ、もしかして、あの取り調べのか?
友:ああ。まあ、おかげで今みたいな広い視野がもてたわけだが。
〜:ルシファーの話を聞きたいな、と。
庸:話がそれてたな。
友:俺、実際言うとルシファーの話したくないんだよなぁ。
庸:ルシファーともいろいろあったもんなぁ。
友:う、ま、まあな。
庸:あいつはローズマリーと違って面白いやつだったな。飛鳥もずいぶんバカにされたみたいだし。
友:思い出させるなよ。
庸:聞きたいか?ルシファーと飛鳥の面白い話。
友:お、おいおい、あまりその話をしてほしくないなぁ。
〜:まあ、それは先送りってことで。
友:ほっ、助かった。
庸:チッ、命拾いしやがったか。

ローズマリーとの遭遇

友:また来るのかな、あいつ。
庸:来るね。絶対に。
〜:いやー参った参った。すごい大雨だね〜。
庸:ほら見ろ。
友:しゃーねーなぁ。
〜:今日はローズマリーとのお話。
庸:ローズマリーだってよ。
友:あいつとは未だ交戦中みたいなもんだ。
〜:そうみたいだね。この間見かけたよ。びびって逃げてきた。
庸:何、あいつ、まだこの街にいるのか?遠い街に行ったって聞いたけど?
友:白々しいことを。あいつは俺が潰した……
〜:その話はまだオフにしておいてね。な・い・しょ♪
庸:うおぇ、気色悪ぃ。
〜:はいはい、続けてつづけて。
友:はぁ。とりあえず、柳だよな。
庸:そうそう。あのヤロー、俺ばっかり目の敵にしやがって。
友:へ?俺が目の敵にされてたような気がしたけど?
〜:それはもう、どっちも目の敵にされていたと。
庸:思い出しただけでむかむかするぜ。
友:でもあいつもあんなことになっちまってなぁ。
庸:とにかく、あのことのおかげで、俺たちはここに帰ってきたんだ。
友:そうだったなぁ。ルシファーが怖がってなぁ。
〜:その話もあとね。お・ね・が・い♪
庸:今度やったら蹴るぞ。
〜:あまり先の話はしないように。
友:蹴るより、そのボトルでぶちかました方がいいだろ?
〜:お前は本当にやるからな。割るくらいなら飲ませろ。
庸:金は払えよ。
友:とにかく、だ。その柳が、ローズマリーにやり込められたんだよな。ちょっと嬉しかった。
庸:俺は、凄く嬉しかったぜ。
友:あのあとの柳の廃人ぶり!ちょっと心配しちまったよ
〜:まぁ、今まで順風満帆だったわけだからねぇ。ショックもでかいわ。
庸:ま、心配は無用だったよな。すぐさま復帰しやがった。
友:まぁ、あのまま沈まれててもこっちも気になって仕事ができないだろ。
〜:まあ、このぐらいならいいか。でもあんまり先の話はしないで。
庸:けちくせぇなぁ。
友:次の話になるのか、この辺は。
〜:うん。あとはちょいちょいと修正したりしてアップするだけ〜。
庸:お前、書いてない話に関してはあまり話さねぇよな。
友:っていうよりさ、書かなきゃどうなるか分からないんだよな。
〜:うるしゃい。
庸:次の話はできてるんだろ。
友:次の話は予告状が来るんだろ。ローズマリーから。
〜:そう、数少ないローズマリーからの予告状。ルシファーは驚きのあまりに火傷を……。
庸:ん?何だそりゃ。もしかして、お前、ルシファーから話聞いたのか?
友:お前、ルシファーを知ってるのか?教えろ!
〜:え、襟を閉めない、で、くで……。ぐるじい……。
庸:おい、お前ルシファーのことになると見境ないな。
友:へ?あ。落ちちまった。
〜:きゅぅ〜。
庸:こりゃ、しばらくは話しちゃくれねぇな。
友:あっちゃぁ……。

女二人の熾烈な争い

庸:セイント・テールが現われなくなってから、だいぶ経つよな。
友:ああ。しかし、実に怪盗のよく現われる街だな、ここは。
庸:コサインが言ってたが、将来、またこの街に怪盗が来るらしいぜ。
友:本当か?まぁ、それは息子に任せておくか。
庸:いや、その時活躍するのは孫らしい。
友:孫!?
庸:ああ。お前んとこは揃いも揃って好きだよなぁ。
友:孫かぁ。
〜:おはよー!
庸:バカが来たな。
友:今何時だと思ってるんだ。俺は仕事帰りによってるんだぞ。
〜:そっちはそうかもしれないけど、こっちはこっちで今起きたんだ。
庸:とんでもねぇ無摂生だな。
〜:それはそうと、今日する話、分かってるよね。
友:キャッツ・アイズの事件だな?
庸:ローズマリーから予告状と言うか、挑戦状と言うか、そういう手紙が来たんだよな。
友:ルシファーが始めて小道具を使ったんじゃなかったっけ?
〜:性格出てていいね、二人の会話。
庸:ん?何がだ?
友:まさか……。
〜:また絞められたらいやだから深く突っ込まないけど。
友:一刻も早く話を変えようじゃないか。
庸:あの時、柳にケリ入れたんだぜ。知ってたか?
友:おいおい、そんなことしてたのか?
〜:眠らされてた柳警部補をたたき起こしたんだよね。
庸:気持ちよさそーに寝てたぜ、あのハゲ。
友:ローズマリーに眠らされてたんだよな。
庸:柳は俺たちの所じゃローズマリーの催眠術の最初の犠牲者だからな。
〜:犠牲って……。
庸:あの辺がもとで柳もノイローゼ気味になったし。
友:ちょっと嬉しかったな。
庸:俺は……
〜:凄く嬉しかったと。それはこの間聞いたよ。
庸:う……。
友:ルシファーにしてみれば最初の失敗だろ?
〜:うん。そうだってねぇ。でも、ローズマリーに盗られて却って良かったじゃないか。
庸:悔しがっただろうな、ローズマリーのやつ。
友:あの頃は、面白い奴だったんだけどな、ローズマリーも。
庸:あの、矢部からの一件。あれのせいでローズマリーも変わっちまったんだよな。
友:悪いこと、しちまったかなぁ。
〜:いいんじゃない?それより、それって第2部の終わりのほうの話だから、まだオフね。
庸:なぁ、時期的に見て、今ってのは何時なんだ?その小説では。
〜:2部と3部の中間。そのうち、アスカJr.が帰ってきて、大学を出たら3部が始まるの。
庸:帰って?どっかに行ってるのか、お前のところのガキは。
友:そういえば、最近見ないなぁ。どこに行ったんだろう。
〜:お、おいおい。
庸:お前なぁ。
友:冗談だよ。イギリスに留学してるんだよ。探偵を目指してさ。
〜:飛鳥刑事だと、冗談が冗談とは思えないんだけど。
友:何でだよ。
庸:何でと言われても。なぁ。
〜:……。
庸:……。
友:……。

小百合#1

〜:今回は、おそばでボンゴレ!ではなくて小百合の配属の話を。
庸:何だ、そのおそばでなんとかってのは。
〜:小百合とは関係なし。すまん。
友:小百合か……。懐かしい話さ……。
〜:ちなみに、多分飛鳥刑事が考えている小百合ってのは小百合#2のほうではないかと。
庸:何だか今日のお前の言うことは訳がわからねぇな。
友:いや、俺はなんとなく分かる。おそばでごんごれは分からないけど。
〜:ボンゴレだよって、こんな事を論じている場合ではありませんぞ、お二方。小百合#1のことを論じて頂かぬ事には{INT16が発生しました}
庸:はいはいはいはい、わーったわーった。
友:小百合が配属された時、お前、口説こうとか言ってたよなぁ。
庸:お前も小百合にでれでれしてたよな。
友:そ、それはだな。
〜:もともと小百合のほうが飛鳥刑事にちょっと好意を持ってたんだよ。
庸:そうだよなぁ。小百合にジョーク言ったら照れてたもんな。耳まで赤くなってさ。
友:何だ、何のジョークを言ったんだ?
庸:憶えてないのか?
〜:ルシファーに何か言われてたな、小百合ちゃんが妬いてたぜ、ってやつだよね。
友:言われたような記憶があるな。そういえば。
庸:そんなんだったな。よく憶えてるな。
〜:俺は記述者だぞ。記述者がそのくらい知らんでどうする。ぶつぶつぶつ……。
友:なんかぶつぶつ言ってるが。
〜:とにかく。早い段階から二人は両想い状態にとつにゅー。きゃー。
庸:……。バカだな。
友:俺もそう思う。
〜:……悪かった。
友:さっきのジョークは確か、小百合ちゃんの初仕事の後の会話だよな。
〜:そんで、その小百合ちゃん初仕事で、飛鳥刑事が屋根から落ちかけると。
庸:そうそう。ルシファーに助けられたんだよな。
友:う、思い出させるなよ。
〜:そう、始めて間近で見るルシファーにドキドキの飛鳥刑事。
庸:ほう。
友:貴様……。
〜:友貴様、怖い。
庸:ドキドキってのは?
〜:コロンの香りでドキドキ。そして見つめあってドキドキとね。
庸:いいムードじゃないか。ルシファーの奴、小百合の登場で燃えたのか?飛鳥争奪色仕掛け合戦てか?
友:おまえらなぁ。
〜:いや、小百合のことでルシファーが燃えるのはもうちょっとあとかな。もうしばらく待つとその話も読めるはずだけど。
庸:と言うことは、恒例の当てにならない次回予告だな。
友:とにかく、この話が終わってよかった。
〜:なんか言った?ま、いいや。
庸:次回はどんな話だ?
友:屋根から落ちる話だよな。確か。
〜:そうそう、コカインと屋根落ちと顔いじりのお話。
庸:こさいん?お前の話か?
〜:コカイン……。お前、地獄見たいかい?
友:顔いじり……。そうか、屋根から落ちたあと……。
〜:あとは次回を読んでいただくと。
庸:屋根から落ちたあとなんかあったのか?
友:はっ、いかんいかん。いかなくてはいけない場所が。
庸:なんだ、帰るのか?……。あの様子、何かあったな。
〜:あったんだよ。隠れてみているようなので詳しくは言わないけど。
友:ぎく。

近距離で

〜:ほら、入るんだ。
庸:なんだ、コサイン。犯人でも連行してきたのか。
友:ちぇっ、分かったよ、入りゃいいんだろ、入りゃ。
庸:なんだ飛鳥。お前ら何やってんだ?
〜:友ちゃんが嫌がってねぇ。まぁ、無理もないけどさ。引っ張ってきたんだよ。
友:ぶつぶつ……。
庸:なんだ、機嫌悪いな。今日はなんの話をするつもりなんだ?
〜:ルシファーの友ちゃんの顔引っ張り事件。
庸:はは、はははは!そりゃぁ、逃げるわな。
友:ぶすっ。
〜:すねてるようなので勝手に話を進めましょうね。まず、意外だと思うけど、この頃はまだルシファーの心は飛鳥刑事のほうを向いてないのです。
友:あのなぁ。
〜:で、最初は誰が気になっていたかというと、庸二君、君ですよ。
庸:お?俺かい。そりゃぁ残念だな。
〜:何がだか。ところで、ルシファーがサツの盗聴を始めたのはこの頃からなんだけど。知ってた?
庸:しらねぇなぁ。はっきりいって、盗聴器が出るまで盗聴されてたの知らなかったもんな。
〜:で、船事件があったと。
庸:ああ、あのコカイン袋の事件か。飛鳥がコカインの袋掴んで投げたんだよな。
友:そうだったっけな。投げたときは全く気づかなかった。
〜:ローズマリーも粉まみれになってずいぶんと機嫌が悪くなったらしい。そこに来てルシファーに一番の稼ぎをはねられて。二人の前で普通の態度するのに苦労したらしい。
庸:そんなことがあったのか?
〜:実は、このときルシファーがかっぱらったものをめぐって一悶着あって……。でも先の話だね。
友:俺達の知らない話ばかりだな。
庸:お前、その辺の話はルシファーから聞いたのか?やっぱり。
〜:うん。
庸:で、ルシファーといやぁ、顔引っ張りの話だな。
友:う。
〜:警察もそろそろいろいろ作戦を立ててかかりだした頃だったねぇ。
庸:馬鹿野郎。もともと作戦を立ててやってるんだよ。
友:確か、あの時はサーチライトを使ったんだよな。サーチライトでルシファーの目を眩ませる作戦。
庸:作戦はうまくいったみたいだったな。
〜:ルシファーもあの時はもう駄目かと思ったらしい。友ちゃんが屋根から落ちなければね。
友:あの時、もう駄目かと思ったよ。
庸:どっちももう駄目だかと思ったんだな。
〜:でも、網に引っかかって一命を取り留めたと。
友:あの高さなら落ちても死なないだろう。
〜:庸二はあの時小百合に飛鳥刑事が生きてりゃいいな、とかいってびびらせてたみたいだね。
友:お前、そんなこと言ってたのか。
庸:うへぇ。誰から聞いたんだか。
友:とにかく、ルシファーの盗みを阻止することができたんだよな。
〜:その間に肝心なことが。
友:ぎく。
〜:顔をつつかれたうえに引っ張られたんだよね。
庸:10センチくらいまで顔を近づけられたんだよな。
友:コサインはともかく、なんで庸二がそんなことを知ってるんだよ。
庸:この間、飛鳥がいないときに教えてくれたんだよ。
〜:あ、それは内緒だって……。
友:貴様……。
〜:友貴様、恐い。
友:問答無用!!
〜:おぎゃ。

ニアミス

あらすじ ルシファー誕生日記念として、ルシファーと電話でのトークを企画した私は、その電話の内容を録音したことを告げ逃げようするが、逃げ道をふさがれ……。

〜:くぅ               、痛ぇ……。
庸:お前も運が悪いよな。
友:自業自得だ。
〜:人のこと殴っといて自業自得はないでしょ。
庸:しかし、ルシファー誕生日記念とはいえ、思い切ったことをやる野郎だな、お前は。
友:テープを寄越せ。
〜:大丈夫、ちゃんといかんところは伏せるから。こっちとしてもアップしてない回の話をされるのは困るし。
友:ならばよしとするか。
〜:しかし、殴ることは……。こうなったら、第6話アップだ!
庸:第6話というと初めてルシファーから予告状が来る話だな。
〜:そして、ルシファーにキスされそうになると。
友:そ、その話は……。
〜:ふふふ、私を怒らせたことを死ぬほど後悔するがいい!
庸:どこかで聞いた科白だな。
〜:予定されている最終話よりまし。12話だってルシファーの思い切った行動でえらいことに。俺にも予定外だった。まじで。
庸:12話?
〜:ほら、クイーンズパレスの屋上でさぁ。
友:ひいぃ、頼むよ、おい。
〜:今どんなにあせっても無意味だぞ、近い将来ルシファーとは再会することになるんだから。
庸:なに、本当か?
友:お前、未来が分かるのか?
〜:未来は見えないが、今の流れからするとそういうことになりますねぇ。昔第3部と呼んでいた話の前半の核はそれだしぃ。
庸:しかし、ルシファーも大胆なことをするな。
〜:夜になると大胆になるんだねぇ。
友:変な言い方をするな。
〜:そういう風にとるな。この、『薔薇と少女』事件だけど、これに関してはルシファーもいろいろと大変な目に遭っているらしい。
庸:ローズマリーがらみでか?
〜:いや、仕事の同僚に尾行されていたんだってさ。どうもその同僚はデートに出かけるルシファーの相手が見たくて追跡したそうで。
友:で、デートだと?
〜:デートの相手は友貴さん♪
庸:ほう。
友:なにがほうだ。そんな事実はない!事実無根だ!誰か助けてくれ!
〜:いや、実際のところは怪盗のお仕事にいくところだったってことで、勘違いだったらしいけど。
庸:なぁんだぁ。
友:ほっ。
〜:しかし、ルシファーはルシファーで少し、その怪盗のお仕事が友貴さんとのデートだと思っていたふしも、ないでもないご様子で。
庸:ほほう。
友:あのなぁ。
〜:実は、そのあと、飛鳥刑事は一回ルシファーのアパートの側まで来ていて、ルシファーの部屋の前でルシファーと話もしていたらしい。憶えてない?
庸:なに、そんなことがあったのか?どうなんだ。ネタは上がってんだぞ。吐け!
友:取り調べかよ。知らないね。憶えてないぞ。
〜:シラを切る気だな。ここに小説を書くためにルシファーからとった証言がある。これによると、車がパンクして、薬屋に寄ったんだと言っていたそうだが、憶えがあるだろう?
庸:どうなんだ?
友:そんなことあったかな。全然憶えてないや。
庸:この様子は、本当に憶えてねぇな。
〜:さすがドンカンキングの父親、鈍感だねぇ。ルシファーの心に残る思い出のひとコマなのに。ルシファーもかわいそうだねぇ。
庸:同感だ。
友:鈍感?そうかなぁ。
〜:まぁ、鈍感に自覚はないねぇ。あ、もうこんな時間か。濃い衆にもまれる前に帰らないと。ああ、また次回の話ができないよ。

太もも

〜:グッドイヴニングゥ。さっそくジントニックをもらおうか。
庸:ジントニックだな。カルピスは入れるか?
〜:入れるか!とにかく、今日はルシファーからの予告状の話をしてもらうからね。覚悟はいいかい?と・も・きちゃん♪
友:な、なんの覚悟だよ。
〜:予告状を、初めて自分のアパートの部屋に届けられた時の心境はどうでしたか?
庸:ジントニックお待ち!まったく、リポーターかよ、お前は。
〜:寿司屋かお前は。こっちから問い詰めないと口割らないよ、この人は。
庸:あの、キャバレーのビラみたいな予告状のことだろ?憶えてるぜ。あれ見て全身の力が抜けたよ。
友:俺もあせったよなぁ。なにげなくチラシを見てたらいきなりルシファーだもんな。
〜:で、さっそく警備をしたわけだね。
庸:でも、来たのはローズマリーだったよなぁ。
友:そうそう。
〜:庸二はローズマリーの拳法を初めて目の当たりにしたんだよね。
庸:ああ。あれほどとは思わなかった。あれだけ動けるなら、なんで走って逃げられないんだろうな。
〜:走るとばてるらしい。
友:持久力は大したことないんだな。短距離ランナーか。
庸:パンツ、見えそうで見えなかったな。太ももは見えたけど。
〜:お前、どこを見てるんだよ。
庸:どこって、ケリを出されりゃ、足を見るに決まってるだろ。そうすると、自然と目に、な。
友:まったく。
〜:ルシファーも、その時蹴られたらしい。おかげで仕事は失敗だってさ。泣くほど悔しかったって。
庸:それで、悔しくて窓を割って出たのか。
友:そう言うわけじゃないだろ。何て言ってた?
〜:庇うねぇ、友ちゃん。蹴られて動きが鈍ったところに警官に追われてやむなく、だってさ。
友:そうか。ところで、お前は一言多い。
〜:いてっ。もう。とにかく、これでルシファーもしばらく動けなくなったそうだ。それで、お得意の盗聴器が出る。
庸:あの盗聴器か。聖華市に戻る前に見つかった。
〜:刑事なのに鈍すぎだよ、二人とも。
友:うるさい。
〜:その盗聴器のおかげで、ローズマリーの変装が分かったらしい。
庸:で、あの事件か。
〜:それは次回の話ですねぇ。うん。この次回の話にはあたりつき沙綾さんの掲示板への書き込みがもとになってます。本人はすっかり忘れてたみたいだけど。
友:あれには参ったよなぁ。いきなりだし。
庸:俺も唖然としたよな。化粧一つであんなにかわるのかって。
〜:あのなぁ。
友:俺も頭にきてなぁ。かなりひどいことを言ったような気がする。
〜:この辺が、息子と違うところかもしれないねぇ。友ちゃん、結構容赦ないもの。では、続きは次回で〜。

ふたまた

庸:お、友貴。今日退院だったのか。
友:退院なんて大袈裟だな。
〜:おばんになりましたー。許せ全国の中年女性。
庸:来るなり何言ってんだか。今時そんな挨拶、聞かないぞ。
〜:おお、友ちゃん、生きていたのか。入院したっていうから、もう助からないのかとか思ったんだぞ。
友:一泊二日の人間ドックだって、前にも言っただろうが。まったく。で、今日は何しに来たんだ?
庸:何しにって、酒飲みに来たに決まってるだろう。うちは酒場だぞ。
友:いや、こいつが来た時はろくなことがない。変な話ばかりしやがって。
庸:変な話っていやぁ、昔の話だよなぁ。確かこの間はパンツが見えそうで見えなかったって話したんだよな。見えた時の話じゃなくて。
友:見たのか?
庸:一度だけな。白だった。
〜:何言ってんの。もう、これだから男って。俺も男だね。
友:お前ら、どうしようもないなぁ。
庸:こんなのといっしょにするな。
〜:こんなので悪かったな。とにかく、予告状の辺りから話してくれ。
友:予告状か。いきなり、『小百合をいただきます』だもんなぁ、驚いたよ。
庸:何をしでかす気か分からなかったしなぁ。相手は恋敵だしさ。
〜:まぁ、そうだよねぇ。
友:何を言うか。
庸:で、行ってみたらあれだよな。小百合がルシファーに襲われてさ。化けの皮が剥がれたんだよな。
友:あれは参った。ショックだったなぁ。
〜:友ちゃんは小百合にも気があったからねぇ。
庸:二またか。二またはよくねぇ。俺も何度も痛い目にあった。
友:お前と一緒にするな。
〜:友ちゃんにはルシファーちゃんがいるのに。
庸:友貴のドツボのパターンだな。
友:助けてくれぇ。俺が生涯をかけて愛すると誓ったのはただ一人だっ!
〜:言うねぇ。あとでルシファーに会った時にそう言ってられるかな?
庸:なんだ、この間の電話に引き続いて、今度は引き合わせる計画でも立ててるのか?
〜:いえいえ。何も私が手を下さなくても自然に。まぁ、とにかくだ。今回はおまけとして庸二の派手なアクションシーンがついてきたわけだけど。
庸:おまけか、俺は。
友:おまけで上等だ。
〜:これを書いた頃、あぶない刑事の再放送を見てたりしたんで、その影響だね。おかげで、友ちゃんの象徴的な一言が霞んじゃったよ。
庸:俺はあぶない刑事か?
友:危ないだろ。すぐに殴ったりするし。拳銃も何回取り出したか。
〜:まぁ、あの暗殺未遂事件がその次に起こる一連の事件の引き金になるわけだ。ルシファーちゃんが聖華市に移るきっかけとなったあの事件。
友:ああ、ブラディ・ジャスティスの。
〜:そう、せっかく友ちゃんがルシファーからクイーンズパレスの屋上でもが。
友:貴様!その話は関係ないだろう!
庸:なんだ?あそこの屋上でなんかやったのか。
〜:やってはいない。ただもが。
友:黙れ!
〜:いちいち口を塞ぐな。俺だって今の時点で口外する気はないから安心して。とにかく、あの暗殺未遂が次の事件への布石になるわけだから。
庸:そういえばそうだな。あれがあったから、あいつがあんなことを始めたってことだし。
〜:さすが、重要な全部は全部代名詞ですね。そのあいつがさらに追い込まれるのがその次の話というわけですね。
庸:次回予告だな。次はどんな話だ?
友:あれはまだだよな。
〜:どのあれなのかは分からないけど。次回は友ちゃんが大切に持っているルシファーとの思い出の品もが。
庸:なんだ、何か思い出の品があるのか?
友:ええい、今日はお開き!やっぱりこいつはろくなことを言わん!

思い出の品#1

〜:アミーゴ!
友:な、何だお前。いきなりアミーゴはないだろ。まったく。
庸:テキーラだな。ほれ。
〜:わーい、テキーラだぁ。
友:アミーゴはテキーラの合図かよ。
庸:そう。こいつの場合は入ってきた時の態度とか、服装とかで何を飲むか分かるな。
友:わかりやすい奴だな。
〜:細かいことは気にしないの。それより、また昔の話をしてね。
庸:今日は柳ハゲの悪口言ってりゃいいんだな。
友:死人に鞭打つようなことを言い出すなよ。
〜:でも友ちゃん、本音では死んでいても鞭打ちたいくらいのもんだよねぇ。
庸:痛い目にあったもんなぁ。
友:俺はそんな人間じゃないぞ。
〜:今回は2つの事件が起こってるねぇ。一つは本、もう一つは人形。
庸:盗まれたものからしてルシファーだな。西山村市にいた頃はセコいものばかり狙ってたよなぁ。たまに高いものも狙ったけどさ。……?
〜:とーもちゃん。どうしたのぉ?にや。
庸:そのにやってのは何だ?何か掴んでるな?
友:う、うるさい。
〜:珍しく警察が死守できた本の方。これはどうでもいいの。それよりも。ねぇ。ふっふふ。
庸:変な笑い方するな。ダイケンエ2に出てきた悪役かよ。
〜:ダイケンエ2は笑った。うん。いや、こんなことを論じているばやいではございませぬぞ。もっと友ちゃんを追い込まねば。
友:な、何だよ。追い込むってのは。
〜:今回盗まれたブツはキーアイテムだからなぁ。ねぇ。
友:お前、そんなことばらしていいのか。まったく。いつもは先のことを言うなとか言うくせにそんなさきのことをぶつぶつ……。
庸:愚痴っぽいな、今日は。こういう時は柳の悪口でもいってスカッとしようぜ。
友:できるかそんなこと。
〜:柳のおっさんのことをおもいだそうとすると、いろいろ思い出しちゃうんだよねぇ。友ちゃんは。
庸:まぁ、ルシファーがあいつのせいでひどい目にあったみたいだしな。そういや、そろそろその辺の話になってくるんだよなぁ。
友:そうそう、次の話はどの辺になるんだ。
〜:話をそらしたいみたいだね。友ちゃん。でも、次の話はぼそぼそぼそぼそ
友:おい、またかよ……。勘弁してくれよ。
庸:今度は何だ?
友:言うなよ。
〜:言うなといわれても。まぁ、そのへんは避けとくけどさ。次回はどちらかって言うと友ちゃん達の知らない話が多いかなぁ。
庸:つまり、ルシファーから聞いた話ってわけだな?
友:何を聞いたんだ、お前。
〜:ムキになるなよ。ルシファーからはいろいろ聞いたぞ。まだ3分の1もやってないんだぞ、この話の公開は。
庸:で、今どこまで上がってるんだ?
友:あまり先の話はするな。
〜:今は20話。前半はルシファーがかなり大活躍だったけど、後半になってローズマリーがもう破竹の快進撃を。ローズマリーファンの皆様御期待あそばせ。
庸:と言うことは俺の出番も増えるぞ。だろ?
〜:そうかなぁ。俺にはそうは思えん。むしろだんだん追いやられて行くような。
庸:げ。頼む。もっと目立たせろ。
友:お前、ダブあすにまで出たんだからわがまま言うな。
〜:そうだねぇ。名前だけだけど。その関連で水面下で怪しい動きが出ているらしいしねぇ。うふふ、部が増えたかもね。
庸:なんだかんだ言って、いろんなことがあるな。前半と後半の間に例の事件も起きるわけだろ。
〜:そうそう。その前に、クィーンズパレスの屋上の話もあ
友:ふー。
庸:お、おい。何事だ。あーお前、そのボトル。粉々……。そんなに力一杯殴らなくても。
友:人には知られたくないことがあるものさ。
庸:運命からは逃げられないぞ。………呑気なことを言ってる場合じゃないような気がするが。どうするんだ、誰か来たら警察呼びに行っちまうぞ。その前にコサインの奴を処分しないと。

りぼん

庸:今、何か聞こえなかったか?変質者の雄叫びのような声が。
友:聞こえたような気がするな。
〜:ぃやっほー!飲んでるかぃ!?
庸:こいつか。
友:変質者だな。
〜:なんだと。人を変質者扱いしやがって。許さん。
庸:人は本当のことを言われると怒るもんだ。
〜:怒ってないぞ。怒ってない。とりあえず、マテニーをもらっておこうかな。
友:で、今日はなんの話をしに来たんだ?
〜:ちょっと昔の話をね。また。ふふふ。
庸:気色悪いやつだな。ほれ、マテニー。
〜:ついにやけてしまうのは、この話が飛鳥刑事とルシファーの恋♪に関係しているからさっ!
友:でやぁっ!
〜:おっと。今回、飛鳥刑事は新たなるルシファーちゃんのグッヅを手に入れることになるんだねぇ。
庸:グッヅ?それより友貴。こいつに攻撃かわされるようになっちゃおしまいだぞ。
友:それは分かっているんだが。うぬぅ、動揺のせいか……?
〜:飛鳥刑事の攻撃パターンはもうデータとして私の頭脳にインプットされているのだ!ふはは!
庸:嘘くさ。で、グッヅの話をしろ。
友:このっ。
〜:ひょい。もうグッヅの中でも真骨頂といえる、本人の身につけていたものを手に入れることに。ね、飛鳥刑事♪
庸:身につけていたもの?下着とか?
〜:あのね。あんたじゃないんだから下着はもらわないって。
庸:俺がいつ下着をもらった。変なこと言うな。
友:お前ならもらってそうだ。
〜:とにかく、下着じゃなくて。ルシファーがプライベートのときに髪を縛っていたリボンを拾ったんだよ。
庸:なんで拾ったものがルシファーのだって分かったんだ?名前でも書いてあったのか?
友:まさか。俺が本人に聞いたんだよ。
庸:聞いた?お前ら、そんな落ち着いて話せる間柄だったのか?
友:あの、だな。その。
〜:墓穴を掘ったな。
友:いかん、ナイターの時間だ!勘定置いとく、釣はとっとけ。じゃ。
庸:待て。ナイターって今シーズンオフだぞ。相当動揺してるな。
〜:ああっ!まだ次回予告やってないのに。次回重要な話なのに。そんな。