00/04/04 勢いで
友:おっ、今日は先を越されたか。
〜:ほえ?もしかして密かに張り合ってたりとかしたの?
友:まあな。
庸:そういうこと言うとこれからいつも先越されるようになるぞ。
友:下らんことには熱意を燃やすからな、こいつは。それよりもわざわざ先回りしてくるってことは何か用でもあるのか?酒だけ飲むんなら自分の家で飲むよな。
〜:そうですね〜。分かってるじゃ〜ん。じ・つ・は岡野さんのサイトでやっていた名台詞投票の結果が出たのでまたアスカJr.をからかってやろうと思ってねぇ。
庸:おいおい。まさかまた国際電話をかけるつもりじゃねぇだろうな。
〜:今回は前回の教訓をいかして市内料金で使えるインターネットを使いますの。
庸:ICQで呼び出すのか?
〜:おいらはICQなんぞやっとらんのでICQは使えないの。
友:CQって言うと無線か?
庸:じゃ、どうするんだよ。
友:無視されるってことは違うんだな……。
〜:アポをとってあるのでチャットを使うの。IRC。
庸:CGIのチャットルームでいいじゃないか。
〜:だって、画面にログ残ったりするじゃん。とにかくIRCに呼び込んだんだからIRCにするの。
友:何の話か分からん。
〜:いやね、おぢさんは。とにかく繋ぎますぞ。覚悟召されい、アスカJr.!
友:なんの覚悟だか。
庸:ちょっと待て。そのまま繋いだら俺のプロバイダじゃねぇか。
〜:多分気のせいでございましょう。お、来てますな。
庸:気のせいじゃねぇ。
友:おや、芽美ちゃんもいるのか。
〜:もちろん。なんせめみちゃがいないと面白さが半減ぞ。
(チャットの内容も会話形式で表示します)
大:あっ、来たなおっさん。なんで羽丘がいるんだよ。
〜:大貴君。忘れたのかな?
大:何を……ああそうか。お兄さんだったな。
芽:ねー、何の話するの?
〜:おや。芽美ちゃん聞いてないの?ほらあの名台詞の投票結果についてだけどぉ。
芽:えっ。あの?わー、どうしようっ。
友:なんであせってるんだ?
〜:直に分かるさジキニン。なんでジキニンが一発変換できるんだこのFFPは。
大:早く話をして終わらせようぜ。
〜:そうはいかないの。だってぇ、時間をかけてじわじわと苦しめるのが私の趣味ですのよ。
大:苦しめるつもりなのかよ。
芽:あ、あははははは……。
庸:時間はかけるな。代金は俺が払うんだろ?
〜:あ、さて。まず順位の話から。一番票を得ているセリフが69票で6位。……どうしちゃったのさ。3位にも入らないなんて!
大:いいだろ、別に。昔のことなんだから。
〜:あ。もうすねてるね。その代わり、総合では3位に入っているのだ。さすがだ、素晴らしい。
友:ほう。
〜:セリフ一つ一つの獲得票数はたいしたことがなかったものの、なんとエントリーされたセリフが10と群を抜いてダントツ!
芽:へー、すごいじゃない。
〜:で、いよいよ内容のほうに話は移りましてよ。うひょっ♪
大:来たな。
芽:来たわね。
〜:岡野さんのコメントでは『コイツ以外が言ったら赤面しそうな台詞もたくさんありました(笑)』とのこと。
大:俺ならいいってこと?
芽:だってアスカJr.ってさ、何も考えないで行動すること多いじゃない。セリフも本能なのよね。だからけっこう他の人がいえないようなこと言えるんだよ。
〜:そんなアスカJr.にハートを奪われてしまったわけですなめみちゃ。
芽:……。
〜:おひょひょ照れとる照れとる。で、やはりと言うか何と言うか。エントリーされたセリフというのが芽美ちゃんがらみが多いですなぁ。クライマックスシーンのセリフとか、告白のセリフとか。
大:ったく、なんでみんなそういうのばっかりチェックするんだか。俺はそーいうのは……。
〜:基本的にラヴストーリーなのだから当然。トップは『神様が見てる、観念しておとなしく捕まれ・・・気がつかなくてゴメン』いやークライマックスのセリフが来ましたなぁ。
大:ぐ、具体例をあげるなよ。
〜:『うれしいんだ、羽丘がそばにいて……手が届いて……』と言うのもあったなぁ。
芽:は、恥ずかしい……。
大:俺はもっと恥ずかしいぞ。帰っていいか?
〜:甘いな。夜は長いぞぅ。セリフ全部並べ立ててやってもよいのだぞ。
友:出たな、イビリ魔。
〜:『お父さんは許さん』とか言ってみたり〜……あれ?サーバが見つかりません?何故だ!
庸:あ、そういえば俺んとこのプロバイダ、今日の午後9時からメンテナンスってメール来たな。そんな時間に繋がないから忘れてた。
〜:がびーん。
友:息子も運がいいな。
00/03/11 ウワサな二人
〜:おばん〜。いや、これは夕方の挨拶であって店内の女性客の皆様に対する侮辱というわけではないので……女性客いないじゃん。
庸:なに一人コントやってるんだよ。
友:そういやぁ、この店で女に会ったことないな。
庸:そうそう。ごくごくたまには来るんだけどよ……広告まで出したのに来やしねぇ。
〜:しかもそのごくごくたまに来るのがまじゅりんとかノイズだったりとかしませんこと?あ、おいらレモンハートの松ちゃんと同じやつ。
庸:そんな知ってる人にしかわからないようなネタはよせ。ウーロン割だろ。焼酎は例のやつだな?
〜:もちろんMinkのアレさ。分からない人はMinkページにゴウ!ハレルヤ!
友:レモンハートって何だ?みんくのあれってのも分からん。
〜:こういうオヤヂ様はほっといて。話を元に戻そうではありませぬか。
庸:言っとくが、あのガキ共は女にいれてねぇぞ。
恭:ひっど〜い、あたしたちは女じゃないっていうの?
涼:ちょべりば〜。こんな可憐な美少女二人捕まえて失礼しちゃうわ。
〜:きゃあ。
庸:いきなり来るなよ。ビビるじゃねぇか。まるで不倫相手とデート中にかみさんに出っくわしたみたいに心臓がバクバク言ってやがる。
友:そんなことしてるから離婚したんだろうが。
〜:可憐な少女とか自分で言うない。
涼:いいじゃない。事実を言っているまでよ。ねえ。
恭:ねーっ。
庸:少女ってのは女性客に入れるべきかどうか。とにかく、未成年はジュースでも飲んでろ。
〜:と言いつつ、さり気なく何を混ぜておるのかね。
庸:隠し味ってやつだなぁ。
涼:あらぁ、うぶな女の子を酔わせて何をするつもりぃ?とか言ったりしてぇ。
〜:そういうジョークは言うものではないよ。見たまえ、恭子ちゃんが庸二にジェラシー燃やしておるぞ。
恭:ええっ、そんなことないよ。ないったら。
〜:必死に否定するあたり怪しいのぉ。それに最近お二人さんには噂が絶えぬことだし。うひょひょ。
友:噂って何だ。
〜:恭子ちゃん涼子ちゃん熱愛騒動だあぁ!
恭:絶対その話、出ると思った。
〜:すねないの。でもセイント・テール系の話題が尽きないのはこのお二人のラヴがいまだに続いているおかげもあるのよ。
涼:何それ。他に話題ないってやつ?
〜:ないってこともないけどな。アスカJr.はイギリスだし、佐渡と聖良ちゃんはまるで変わりないし、リナぽんは自己鍛錬に勤しむ日々で浮いた話も何もなし。やっぱりノイズな二人の愛情物語が一番盛り上がる話題なのだなぁ。
庸:何だよ、自己鍛錬ってのは。
友:だいたい、そのくらいしか話題ないのか、この街は。
〜:ないじゃん。
涼:言い切られると街の噂を集めてるあたしたちの立場ないんだけど。
恭:そうよ。いろいろ面白い話あるじゃない。
〜:しかしなぁ。野郎に関係ない話ばかりではありませぬか。
恭:それだったらあたしたちの話だって男の人には関係ないじゃないの。
〜:確かに男は絡んでないよなぁ。
恭:それに、あたしには山本君と言うれっきとした彼がいるんだからね。
〜:でもシュヴァちゃんの一件では山本君より涼子ちゃんをとったのでは。
涼:なんでそこでシュヴァちゃんが出るのかな。それにだいたいなんであんたがそんなこと知ってんのよ。
庸:こいつに限らずみんな知ってるぜ。
友:そうだな。
涼:マジ?なんで〜?
〜:えっ、だってアスカJr.の残した手記に詳細がしっかりと。
涼:げげっ、なんでそんなものちゃっかり入手してんのよ。チョベリバ〜!
恭:アスカJr.もアスカJr.よ。なんでこんな人に人のプライベートな話流すのよ。
涼:こうなったら、アスカJr.のところに攻め入るわよ。
恭:春休みだし、のんびりして来ようよ。
〜:女子高生二人春休みのぶらりイギリス旅行か。いいねぇ、学生は。
友:なんか、その言い方は出先で殺人事件でも起こりそうだな。
庸:いいんじゃねぇか。そこにゃ探偵もいるこったし。
〜:芽美ちゃんも連れて行っておやりよ。アスカJr.に二人であってきたなんて知れたら気が気ではあるまい。
涼:そうか〜。じゃ、みんな誘ってみるかぁ。
恭:だいたい3泊くらいを予定しておくといいかなぁ。
涼:短くない?
恭:短いかなぁ。
〜:なんかただの海外旅行のプランになってきたみたい。
友:なんでお前らがそんな海外旅行なんか行ける金持ってるんだよ。
庸:俺達もどこか旅行行くか。たまには。
友:それじゃ伊豆か箱根か草津か……。
〜:こっちはツアーでよさそうだなぁ。安くあがっていいことだ。鬼怒川もいれてね。
友:野郎三人温泉めぐりぶらり旅か。
庸:こりゃまた事件なんか起こりそうにない旅行だな。
〜:事件なんぞおこらんでよろしい。
友:せっかく刑事がいるのにな。
〜:事件起こしたりして。
恭:なんかそっちはそっちで温泉めぐりするみたいよ。
〜:うん。温泉街を練り歩く野郎共コンパ侍らせ三泊四日プランか。
涼:情緒ない旅行……。
真:や〜ね、男って。
庸:いま何かいなかったか?
〜:さぁ。
00/03/02 しぶとくアスカJr.
〜:や〜、諸君。飲んでおるかね。
庸:偉そうだな。
友:じじ臭いな。
〜:はううぅ、じじ臭いと言われてはこの言葉づかいは使えまいて。
庸:だからじじ臭いっての。
友:こいつ、電話口に出る時の声、ものすごくおっさんくさい声だぞ。
〜:あれはチャッチセールス対策でございます。親父むさい声で諦めさせる。
庸:なんだ、友貴がキャッチセールスと間違われてるだけか。
友:貴様。俺のどこがキャッチセールスだ。
〜:そそそそそんな。ごごごご誤解だ、ゴカイは釣りの餌!そんなことより声といえば!
庸:こえ?……溜め?
〜:庸二は発想が田舎。しかも昔。声といえば声優に決まっておろうが!
友:いや、決まっちゃいないと思うが。
〜:決まっておるのだああぁぁぁぁ!
庸:うるさい、叫ぶな。
〜:はい。声優といえば、アスカJr.に声をあてた伝説の声優、岡野浩介さんのウェブサイト上にて行われた人気投票で、アスカJr.が見事2位に輝きましたぞ!すごいすごい〜。
庸:ほう。やるじゃねぇか。
友:まぁ、息子ならやると思っていたがな。うんうん。
〜:ああ、なんでこんな時に大貴君はおらぬのか!祝辞の一つも述べて差し上げようと思い馳せ参じたと言うのに!
庸:祝辞の一つなら電話でも足りるだろう。
〜:イギリスとの国際電話……むぅ。
友:電話代くらいけちるなよ。
〜:では、思い切ってかけてみることにする。電話貸して。
庸:おい、うちの電話でかけるのかよ!?
〜:だってぇ。いいじゃない。ね〜ぇ。
庸:お前に甘えられてもなぁ。
〜:お願い〜ん。ねえったらぁ。
庸:気色悪ぅ。頼む、かけていいから止せ。即刻止しやがれ!
〜:わーい。ほいでは。ピポパポピポポピポピポポピ。国際電話だから桁数が多いのぉ。お、繋がったぞ。……うひぃ、英語だぁ。あ、アイキャントスピークイングリッシュ。フーアーユー?イズノットアスカジュニアゼア?
庸:喋れねぇって言って喋ってんじゃねぇか。
友:息子も英語なんぞしゃべるようになって、成長したものだなぁ。
電話先:あ、アスカJr.なら俺ですが。
〜:なんだよぅ、大貴くううぅぅん。英語なんて使うからびびっちゃったじゃ〜ん。日本語で出ておくれよぅ。
大:無茶言うな。ここはイギリスだぞ!?まわりは英語ばっかじゃねーか!日本語で出て通じるか。ところで、あんた誰?
〜:やほほ〜おいらはコサインちゃんだよぉ。
大:ああ、おっさん、なんか用?
〜:失敬な。お兄さんとおよび!
友:おっさんとか呼ばれたんだぞ、多分。
大:はいはい、何か用?
〜:お呼び。
大:お兄さん、何か用かよ。
庸:国際電話なんだから手早く済ませ。全く人の店で。
〜:実は、岡野さんのウェブページで行われていた人気投票なのだが
大:ああ、2位だったんだってな。聞いたよ、メールもらったから。
〜:あら、そう。実はその件で祝辞を述べたくてねぇ。おめでとう。いや〜、実にすばらしいではないか。これからもこの調子で頑張っておくれよ。
大:ああ。もしかして、用件ってこれだけなのか?暇なんだな、おっさん。いや、お兄さん。
〜:さほど暇でもないのだがね。全くもって心外だよ!あ、今思いついたんだけどさ、せっかく外国と電話してるんだから、今からニシカイガン(次世代日本語)で会話しない?
大:ここはイギリスだ。西海岸ってのは変じゃないか?
〜:そうでした。
友:なぁ、ニシカイガンって何だ?
庸:吹き替え映画みたいな日本語だよ。
友:ああ、聞いたことがあるような気がするな。
庸:マジかよ。
〜:そうそう、今新たに名台詞の投票を行っているのだが。きいたかい?
大:いや、それは初めて聞くな。
〜:それじゃ、教えてあげるよ。岡野さんが今までに演じたキャラの名台詞の投票が始まっているのさ。キミの名台詞も集まっているよ。
庸:さり気なくニシカイガンになってるな。
大:そ、そうか。俺の名台詞ってどんなのがあったかな。
〜:『うれしいんだ、羽丘がそばにいて 手が届いて……』
大:うわ、うわわわ。
〜:『似てるんだ、気になってしょうがない女の子に……!』
大:わわ、分かったからもうよせって。
〜:『気づかなくて、ごめん』
大:よせって言ってるだろー!
友:息子もだいぶ弱みを握られているようだな。
〜:まだまだあるぞ。えっと……。
大:用はもうないんだな?切るぞ!
〜:あっ、お待ち。せっかくだからお父様からも祝辞をいただこうではないか。
大:えっ、オヤジもいるのか。じゃ、今の全部聞かれたの?
庸:おいおい、人の店の電話で、しかも国際電話なんだから程度ってものをだな。
友:おお、息子。頑張ってるじゃないか。
庸:聞けよ。
友:どうだ。勉強のほうも頑張ってるか。
大:まぁな。オヤジはどうだ?
友:おお。こっちはいたって順調のような気がするぞ。多分。
大:……本当かどうか怪しい。
庸:人の店の電話で、国際電話で、世間話をするな。
友:おお、すまんすまん。庸二からも何か一言あるか。
庸:……渡されても。おい、大貴。頑張ってるな、これからも頑張れよ、じゃあな。切るぞ。
〜:ああっ、なんで切るんだよう。
庸:イギリスまでの国際電話がいくら取られると思ってるんだよ。
友:そういえば国際電話だったなぁ。なんか、近所にかけてるような気がしたが。
庸:今の国際電話の分、高い酒飲ますぞ。覚悟しやがれ。
〜:おごり?
庸:死にてぇのか?
00/02/22 プロジェクト222
〜:ぅやっほほ。お元気〜?
庸:来ると思ったぜ。今日は立川先生の誕生日だからな。祝杯あげに来たんだろ?
〜:分かってるじゃーん。
庸:俺はな、一度聞いた電話番号と誕生日は忘れねぇんだよ。女性限定だけどよ。
友:おいおい。
〜:そいでは芽美ちゃんの誕生日は?
庸:大貴の彼女か。9月29日だな。
〜:聖良ちゃんの誕生日は?
庸:7月3日。
〜:アスカJr.の誕生日は?
庸:……6月24日。
友:全然違う。
〜:本当に女性限定なのね……。
友:俺の息子くらい覚えとけ。
庸:考えとくわ。
〜:期待はできませぬな。
友:まったく。
〜:とにかく。去年同様今年も私はやりましたよ!昨年のスケートテールちゃんに引き続き、今年はミレニアム立川作品三人娘揃い踏みだああぁぁぁ!
庸:そうか。よかったな。
〜:さめた対応するなよーぅ。
友:来年は?
〜:来年の話をすると鬼が大爆笑しまっせ。
庸:来年は新しい世紀が始まるからまた派手にやるんだろ。
友:21世紀始まりの年だもんなぁ。
〜:ぅぐはぁ。……ちょっと。もしかしてこれをオチにしてこの話を終わらせようとしてないかい?
友:その通りだが。
〜:なんだよ〜う。せっかく作ったんだし、もっとこれの話しようよぅ。
庸:見たとおりだろうが。
〜:苦労したんだぞぅ。
友:しかし、よく見るとあらがあるよなぁ。動きのムラとか、不自然さとか。キャラクターの細部にも……。
庸:ちょっとポーズつけてるのがなんかゆがんでたりするしな。
〜:次の話をしましょうや。
庸:他になんの話題がある。
〜:立川先生のお誕生日おめでとうの話題とか。
友:この話題がその話題の延長じゃないのか。
〜:それはそうなんだけど。
庸:まだ内容の話してねぇだろ。これから盛り上がるんじゃねぇか。
〜:ええ、あら探しでなく内容の話をぜひ。
友:内容な。これじゃ、セイント・テールとタカマガハラの那智と大人気のアイドルMinkが夢の共演ということだが。
〜:その通り。
友:Minkはともかくなんでセイント・テールが出演してるんだ?
〜:そ、それは。えーっと、あの、その、今大貴君がイギリス行っているのでその目を盗んで出演した……と。
庸:じゃ、タカマガハラの那智がなぜ中ツ国のステージにたってるんだ!?どういうことか吐きやがれ。
〜:か、カツ丼は出るのでございましょうか。これは、その……そうねぇ、実はあの那っちゃんは中ツ国の那智君でかつらと化粧と胸パットで化けていると。
友:女装かい。
庸:だいたい、今考えましたって感じの言い方だよな。
〜:いいじゃないか、細かいことは気にすんなよぅ。だいたいまたあら探しになってるぞ。
庸:細かいことは気にするな。
〜:同じ言葉で返さないでおくれ。
友:細かいことは気にするなったって、これ自体がずいぶん細かいが。
庸:言われりゃそうだな。立川先生の誕生日記念にしちゃ細々してるよな。たまにはどーんと派手なのやればいいだろ。
〜:……考えとくわ。
友:誰かがどこかで吐いたセリフだな。
00/01/30 キザ新聞
〜:こんばん
佐:スクープだっ!
〜:なんだよおぉぅ。おいらのツカミに割り込んで入ってくるなよぅ。
庸:なんのツカミだよ。
友:で、そのスクープってのは何だ。まさかこの間俺が猫に引っかかれたことじゃないだろうな。
佐:関係なくはないね。ふふふ、見たまえ、ついに僕の新聞ができたんだ!
〜:……学級新聞みたい。
庸:手作りの新聞か。涙ぐましいな。
佐:この新聞を聖華新聞社に持ちこんだら、なんと!『君はこれからが楽しみだ。この調子で精進していつかわが社に認められる日を待ちたまえ』とのありがたい言葉をいただいたのだ!
友:なんか、ていのいい断り文句に聞こえるが。
〜:なーんだ、結局認めてもらってないんじゃんかよー。これからが楽しみだが今はまだまだほえほえぷーな人ってことじゃん。
佐:はっ……。そうなのか?まさか……ああ、だんだんそんな気がしてきたぞ。僕は、なんて浅はかだったんだろう。ああっ!
庸:まぁ、これじゃ突き返されて当然だな。ひでぇぜ、見てみろよ。
友:……笑えるがな。
佐:僕の記事は崇高なんだぞ。笑い物にするとはひどいじゃないかっ。
〜:泣くな、佐渡。あー、そうだ、どうせなら私のウェブに君のコーナーを設けて、この新聞を世界的に公開してきみの名を知らしめる手伝いをしてやらなくもないが、どうかな。
佐:本当かい、ああ、君のむさくるしい顔が神のように神々しく見えるよ。主よ、こんな私をお許しください。じゃ、頼んだよ。では、アデュー!
友:いいのか、あんなこと言って。
〜:うん。だって、笑えるじゃん。アホらしいし。本気で頑張って空回りしているのが傍で見てて一番笑えるとは思わぬか。うひょひょひょ。
庸:そーゆーことな……。
友:変な奴らだな。
〜:うひょひょひょ、これからワタクシメはこの楽しい記事を編纂し世界に公開しつつ、佐渡に世界規模の恥を晒させるためにしばらくオフィスにこもることになるのであります。ボトル一本もらってくぞ。では、アディオス!
庸:まぁ、似た者同士なんじゃねぇの?
友:……そうだな。
00/01/14 Move to
〜:いやっほ。今日も元気だ酒がうまい!と思う。試させて〜。
庸:試したかったら何を飲むのか言え。さもないと何も出さねぇぞ。
友:客と店主のやりとりじゃないぞ。……ところで、気になるんだが今日はこの店、何か変じゃないか?
〜:へ?……あれ、内装変えた?
庸:ああ、ちょっとな。
友:よく金があったな。
庸:お前、この店が儲かってねぇと思ってねぇか?確かにこの時間はがらがらだけどよ、夜半過ぎるとほとんどの席が埋まるんだぞ。
〜:そうそう。怪しげで胡散臭い野郎の群れが押し寄せてくる!
庸:まぁ、そういう店だからな。早い時間は女も来るぜ。
〜:未成年?
庸:まぁな。
友:あいつらか……。
〜:ところで、内装変えたのはうちの移転に合わせてかな〜?
庸:まぁ、そういうことだ。……本当は正月が来たからだけどよ。
〜:だと思ったけど。あまりにもタイミングが。
友:おや、移転したのか。
〜:何だよう。今まで気づかなかったのかよぅ。
友:ああ。この間見た時は元の場所にあったぞ。
〜:あれは3月まであのまま。その後唐突に消滅するのではないかと。
庸:で、同じ内容を移転先に再現したわけか。
〜:否!だいぶ違いますよ!見さらせ!
友:あんまり変わってないな。
〜:友ちゃん、どこを見とる。まるっきり変わっとるやんか。
友:ん?でも、これは。
〜:この友ちゃんのシルエットはサイズ変えたくらいでほとんどそのままだけど。まわりが全然違うでしょ。
庸:おー、何か動いてるな。
〜:うん。苦労したんだぞぅ。それに、エピソードごとにタイトルが!タイトルといえば小説自体のタイトルもアスカシニアから熱血刑事アスカに!
庸:ほう。で、内容のほうは?
〜:変わるわけないじゃ〜ん。
友:……だな。でもセイント・テール編がないぞ。
〜:はい。順次ストーリー展開していくことになったので消えましたです。
友:セイント・テールが出ている頃は俺は破竹の大進撃だったから残念だな。
〜:セイント・テールのおこぼれもらってただけでは。
友:うぐ。
庸:しかし、順次ストーリー展開って言うけどよ、そんなストーリーにするほどいろいろあったっけか。
友:まぁ、いろいろあっただろ。で、どんなストーリーが展開されるんだ。俺の20年にわたる活躍の中からどの事件をチョイスするんだ?ん?
〜:実を言うと、まだあんまり考えてないのぉ。きゃー、大変。考えなきゃ〜。
友:おい……。
〜:そりではおうちでじっくり考えさせていただきますよ。むぅ。
庸:珍しく何も飲まなかったな。
友:あ、俺のグラスが空になってやがる。一口も飲んでないのに。……だからか。庸二、もう一杯くれ。勘定はあいつに払わせる。
99/12/25 ギャルと過ごすクリスマス
〜:メリークリスマス〜。
庸:クリスマスだってのによ、こんなところに集まってよ。考えたら今年になってからあまりナンパもしてないな。
友:いいだろ、別にしなくても。
〜:そうだぞ。こうしてなぜか未成年のぴちぴちギャルが酒場に遊びに来ているというだけでも奇跡だ。
涼:なんか、その言い方チョベリバ〜。
庸:お前らも彼氏いないのか。クリスマスにこんなところに来るなんてよ。
恭:涼子はともかく、あたしはイブを山本君と過ごしたもん。
涼:何よ、あたしはともかくってのは。
恭:あ。いや、そのね。……あれ?涼子彼氏できたの!?
涼:えっ、いや、そのね。……きょ、恭子もイブを彼氏と過ごすなんて隅に置けないじゃないの〜。どう、イブだけに特別な夜になんかなったり?
恭:そ、そんなんじゃないよ〜。昼間デートしただけ。
涼:なぁんだ、つまんないの。あいつも甲斐性無しよね、シャンパンで酔わせて押し倒すくらいのことがなんでできないかな。
恭:りょ、涼子?
〜:あの。聞いてるほうが恥ずかしいっす。ぽ。
友:本当は大好きなんだろ、この手の話は。
〜:もち。いや、何を言わすか。もう。
恭:あ、あの、そのね。山本君がそんなことするわけないじゃないの。だいたい山本君はまだ未成年だからお酒飲めないしぃ。
涼:あ、それもそうか。あははは。
友:……。
庸:この場合、お前ら二人がここにいるほうが疑問だと思わないか、未成年。
涼:だって、ここ以外じゃ堂々とお酒飲めないしぃ。
恭:せっかくのクリスマスだもの、シャンパンくらい飲みたいよねー。
庸:不良娘。
涼:がーん。あたしたちって不良かなぁ……。
〜:そういえば、この酒場にちょくちょく顔を出す不良娘がこの町にはもう一人居りましたなぁ。
友:佐渡か。
〜:娘といっておろうが。だいたいあいつは昭良の被害者ではないかと。
庸:噂をすると来るぞ。あいつ、ああ見えて暇みたいだし。彼氏なんかできっこないしな。
恭:ねえねえ、誰のことー?
〜:それはもう、まじゅりんのことに決まって
真:その呼び方やめてって言ってるでしょ。
〜:ままままままじゅり……真珠様。ごきげんうるわしう。
恭:真珠ちゃん、メリークリスマース。
涼:真珠ちゃんてばタイミングよすぎ〜。ちょうど話してたところなんだ。
真:メリークリスマス。で、どんな話をしてたの?ろくな話してなさそうなメンツだけど。特に約一名!
〜:ぎく。
涼:未成年なのにお酒のみに来る不良娘だって。
真:言ってくれるじゃないの。
〜:不良じゃんか。お酒はハタチになってから!
真:あらぁ、あたくしははたちですわよ。おほほほほ。
涼:えっ、そうだったの!?見えない〜!あたしたちより年下かと思ってたぁ。
恭:童顔なんだね、真珠さん。
真:真に受けないでよぉ。ここではそういうことにしておくの!(参照)
友:賑やかになってきたな。かなり。
真:やっぱり花が添えられるっていうのかな、あたしみたいな可憐な少女がいるだけでもこの薄汚い店も華やかになるでしょ。
庸:自信過剰だと思うけどよ。
真:そうかしら。
友:そう思うなら、ここでママでもやればどうだ。
真:……やめとく。それより今夜は……わかってるんでしょうね。
庸:今夜は寝かせないってか。
真:ち違うわよっ!花も恥じらう乙女になんてことを……。
〜:ぷっ。
真:何がおかしいの?
〜:べつに。
庸:あーあー、わかってるって。シャンパンだろ。今出すところだ。
真:わかってるじゃない。
涼:待ってましたっ。
恭:涼子、おじさんみたい……。
涼:チョベリバ〜。
友:やっと落ち着いて酒が飲める……落ち着けないか。
〜:えーでは。グラスも行き渡ったところで乾杯の音頭を取らせていただきます。
庸:宴会みたいだ。
〜:気にしないように。それではせーの、
一同:メリークリスマース!
〜:ところでまじゅりんってばシングルベル?
真:余計なお世話よっ!
〜:あいたっ。弁慶クライアウトおおぉぉぉっ!
庸:クリスマスのムードってものがないな、この連中は。
99/12/08 男ばかりのHappy birthday
〜:来る。奴は必ずここに現れる。俺が保証する。
庸:本当かよ。まぁ、来たからってどうってこたぁねぇ、客が一人増えるだけだけどよ。
友:しかし、前途ある若者がそんな日にここに来るっていうのもなぁ。考え物じゃないか。
庸:前途ある若者が来ちゃいけねぇっていうのか。
友:問題はあるとおもうがな。
〜:ちょい待ち。奴が来るぞ。感じる、キザのオーラを感じるぞ!
佐:聞こえてるんだけどね。何かい、君は僕がそんなにと置く感じられるほど強いキザのオーラを放ってるとでも言うのかい!?
〜:放ってるじゃないかっ!だからおいらにはお前が来るのが分かったんだ!
庸:本当は?
〜:発信器が佐渡の靴の中に。……はっ。
佐:ああっ、いつの間にっ!一体なんのためにこんなことを!
友:まぁそんなことはどうでもいい。今日はお前の誕生日だろう。なんでそんな日にわざわざこんな場末の男むさい酒場に来るんだよ。
庸:お前からは俺と同じ気配を感じるぜ。プレイボーイの気配をな。そんな奴が、女にも会わずに男だけの所で酒を煽ろうってのは……。振られたか?
佐:プレイボーイとは聞き捨てならないな。僕はそんな軽い男じゃないぞ。僕は深森さんとの愛に生きると誓ったからね!
庸:ああ、そうだったっけな。
佐:本当は僕だって、深森さんともっと語り合いたかったさ……。でも、黄昏が僕たちの時間の終わりを告げたんだ……。
〜:キザ。ようするに、夕方になったから聖良ちゃん、お家帰っちゃったんだろ。
庸:まぁ、箱入り娘だからしゃぁねぇか。
〜:ハコ乗り娘?
友:よく聞けよ。
〜:親が親だけに。すまん。
佐:会いたいときにはいつも会えないね……。ああ、深森さ〜ん!
昭:ん?呼んだか?
〜:……天使を呼ぼうとして悪魔が出てしまったようだねぇ。
昭:悪魔って俺のことか?おい。
〜:悪魔じゃんか悪魔じゃんかいたたたたたたたたたたたたた。
庸:まぁ、確かにこの親からあの娘が生まれるとは思えねぇよな……。
昭:ときに。聖良から聞いたがお前今日が誕生日なんだってな。
佐:そうですお父様。
昭:何だ、こんな日にこんなところにいるってのは、おごってくれって言ってるみてぇだな。
〜:あ、今日昭良ちゃんバイク3台も売れてほくほくなのだな。おごりなさい。
昭:てめぇにゃおごるかい。大体何でんな事知ってんだか。
〜:店頭に並んでたバイクが3台なくなってたんだもの。
昭:……そら、分かるわな……。まぁ、どうだ、坊主。将来の話も、いろいろとあるしな。
佐:しょ、将来と言いますと。
昭:まぁ、呑めや。庸二さん、バーボン二つ頼む。
佐:いただきます。
昭:で、将来の話なんだがな。
佐:は、はい。
昭:小渕の野郎もよ、役にたたねぇ新法ばかり作りやがってよ、国民のことを考えちゃいねぇ。こんなことで日本の未来が見えるかってんだ。それによ、
佐:あ、あの……?
〜:始まったか、昭良の愚痴が。
昭:ライススペースだか法の墓だか妙な宗教に入る連中もいやがってよ。ああいう連中の気が知れねぇ。神といやぁ、エホバ様に決まってるじゃねぇか。なぁ。ああ、日本の将来はどうなっちまうんだ。
佐:はぁ……。
〜:泣くな。前向きに生きてりゃいつかきっと、いいことが!あるかもしれないしないかもしれない。
庸:まぁ、あの二人には定期的に酒を追加してやってりゃ朝まで構ってやらなくても大丈夫だし、こっちはこっちで盛り上がろうじゃねぇか。
〜:こんな愚痴っぽい奴の隣で盛り上がれるかどうかは謎ですな。
友:まぁ、ラジオでもかかってると思えば気にはならん。
佐:ああ深森さん、僕の誕生日は……。
昭:おう、お前もそろそろ就職とか進学とか考える時期だぁな。それだってのにこのご時世と来たらブツブツ。
佐:助けてくれ……。
庸:聖良ちゃんが夜になって帰ったの同じく、昭良も朝になりゃ帰るさ。
友:夜は、長いがな……。
99/10/27 Mid NITE Call
〜:友ちゃん、遅いねぇ。
庸:逃げたんじゃねぇのか?今日がなんの日か憶えてるんだろ、あいつ。
〜:ウィ。今朝出際の友ちゃんに面と向かって言っておいたからね。忘れたり逃げたらどうなるかも知ってると思う。
庸:どうなるんだ?
〜:友ちゃんの寝起きをルシファーちゃんが襲うらしい。
庸:人妻が男の寝起きを襲うとは……。そそるシチュエーションだな。
〜:えっち。
庸:じゃぁ、来ても来なくてもそこそこに楽しみがあるわけか。それならどっちでもいいや。お?
〜:おおっ、来たか来たか……あれ?友ちゃんじゃないのか。
昭:なんだ、俺じゃ不満か?
庸:実はな、今日はかの怪盗ルシファーの誕生日なんだよ。それで、こいつがまた何か友貴をからかう企画をぶっ立てるみたいなんだが……。本人がこねぇのさ。
昭:本人……って、確かにいねぇな、友さんとルシファー。
〜:いや、ルシファーちゃんは来ないんだけどね。
昭:なぁ、友さんも携帯持ってんだろ?かけてみたらどうだ?スイッチ切れてるのか?
庸:『圏外』なんだよ。
〜:あれっ、今度はつながったぞ。はぁぃ、友ちゃん。お元気?なにしてるのさ。おいでなさいよ。もう、じれったいんだからぁ。やめろって?何を?あ、このしゃべり方。そうね。
昭:なぁ、ここはおかまバーか?
〜:え?今運転中?ダメでしょ、運転中に電話なんかかけちゃ。うん、分かった。じゃ、寄り道せずに直行。いいね。いいといいなさい。よろしい。……今急ブレーキの音が聞こえたけど大丈夫?ああ、生きてりゃいいぜ、ノープレブレム。じゃ、待ってるよん。ぴっ。
庸:なんか、すごいことになってそうだが大丈夫なのか?
昭:それよりしゃべり方が気持ち悪かった。
〜:あらぁ、ひどいじゃなぁい。あたしのどこが気持ち悪いっていうのさ。……自分でやってて気持ち悪いのでやめていいかな?
昭:やめろやめろ。
〜:友ちゃん、すぐ来るみたいだね。それまでに先に祝杯あげてましょうかね。
庸:よーし。何を飲むんだ?
〜:ルシファーちゃんに因んでフォーリンエンジェルでも。
庸:おうよ。昭良は?
昭:う、そうか。ルシファーって堕天使だもんな。そっちが天使で来るならこっちは悪魔だ。リトルデビル作ってくれ。
庸:何張り合ってんだよ。
〜:友ちゃんが来たらごにょごにょを作ってあげましょうね。
庸:よし、ルシファーと電話している最中に名前明かしてやる。それまで内緒にしておくぞ。
〜:ノリのいいやつめ。おぬしも好きよのう。
庸:おまえほどじゃねぇぞ。おっ、来たな、本日のメインキャスト。
友:コサインのせいで事故になりはぐったぞ。殺す気か。
〜:だってさぁ、遅いじゃーん。なにしてたんだよぅ。
友:仕事に決まってるだろう。
庸:何か事件でもあったのか?
友:若い女性から空き巣が入ったって通報があってな。行って調べてみたら犯人はストーカーだったよ。
昭:捕まえたのか。
友:ああ。そいつが再び出没するまで張り込んでたらこの時間だよ。まったく、夜行性の変態には困ったもんだ。
〜:そうだねぇ。この街も変態がでるようになってきたし、女性の皆さんは災難ですこと……何さ、その目は。
友:自分のことを言ってるのか?
〜:あー、友ちゃんはおいらを変態だと思っているのだな!?許さん。
庸:まぁ、とりあえず酒でも飲めや。
友:お?なんだこのカクテルは。俺は頼んでないぞ。
庸:ああ、こっちのチョイスだ。気にするな。男は黙って飲む!
友:??何かあるのか?
〜:うぉっほん。では、メンツもそろったし、ぼちぼち恒例のルシファーちゃんと生電話コーナーに入らせてもらおうかね。
庸:しかし、こんな時間に電話かけていいのか?もうそろそろ日付も変るぞ。
友:かけないとルシファーに寝込みを襲われる。
〜:寝起きですよ。寝起き。とにかく、向こうもいいかげん待ちくたびれていると思うのでかけます。ピポパポピポポペ。
庸:間違うなよ。深夜だし。
〜:真夜中のテレフォンショッピングみたいな注意するなよ。分かってるってば。大体メモリーに入ってるの呼び出すのに間違えるもんか。あー、もしもし?あんた誰だ。何、佐渡?貴様の声なんぞ聞きたくもない。なんでお前がそこにいる。何?おまえの携帯?なるほど。確かに。気にするな。そうだ。うむ。切るぞ。夜分済まなんだ。ぴ。……間違えちった。てへ。
友:こいつは……。
〜:気を取り直して。ピポパピポポペパ。……もしもし。ああ、これはこれは。お夜分すいません。え?子分なんかいないって……。ええ、まぁそうでしょうが。いや、間違いじゃないんですが。そちらに、あの、奥さんが。ええ。露骨にあやしげな変な人から電話だと言えばきっと分かっていただけるのではないかと。何とぞよしなに。……こんな時間だからかなぁ、旦那がでた。
昭:しゃべり方が変だったぞ。ものすごく。
〜:だってぇ。旦那がでるなんて予想外だったんだもん。もう少しでカウンターおちゃらけかますところだったぞ、旦那に!あ、やっほー。久しぶりさばいわし。もう時間も時間なのでいきなり友ちゃんにパスするぞ。
友:げ。ちょ、ちょ、ちょっと待て。まだ心の準備が。できてないって言ってるだろうが。ううう。もしもし。……向うも慌ててるぞ。
〜:その方が話としては面白いのでよし。
受話器の向うの映美さん(以下映):い、1年ぶりね、飛鳥刑事。
友:そ、そうだな。
映:あ、いけない、うしろに源一郎さんが立ってるの忘れてた。
友:げ。
映:ま、いいか。
友:い、いいのか……。それより何を話しゃいいんだよ。
庸:人にエスケープするな。
昭:往生際が悪いぞ。ずばっと行け、ずばっと!
〜:そうだそうだ。ずばっと参上ずばっと解決!怪傑ズバット!すまん。
昭:古い。
庸:とにかく、何か話せよ。去年もそうやって固まってたよな。何か言えって。
友:わかったよ。そっちはどうだ。変わりないか?
映:うん、特に変わりはないわねー。
友:む。最近この町にも空き巣やら変態やらがでるようになってきたみたいだし、気をつけろよ。
〜:旦那。会話が刑事と市民の会話になってきてますぞ。
庸:とりあえず酒を飲め。そうすりゃ気が大きくなる。
友:うう。ところで、このカクテルなんだ?
〜:堕天使のルシファーちゃんにちなんでね。エンジェルキッス。堕天使ルシファーちゃんの愛の口づけ〜。なんでぶつんだよう。
映:き、聞こえてるんだけど。
友:う……。
庸:だめだ、こいつら完全に固まっちまったぞ。
〜:ようし、じゃあ気分転換に庸二だ。女性の扱いには慣れてるからなぁ。本職だし。
庸:誰が本職か、誰が。俺はホストかよ。もしもし。替わったぜ。俺が誰か分かるか。
映:あ、庸二さんでしょ。久しぶりー。
庸:おう。どうだ、旦那とはうまくやってるのか。
映:うん、まぁね。
庸:いいことだ。なぁ、ルシファーもうちに飲みに来いよ。旦那つれてよ。
映:いいけど、飛鳥刑事の出入りしている店にあたしも行き出したらうちの人がただじゃ済まないわよ〜。あの人、やきもち焼きだから。
庸:やきもち妬いてもらえるうちはまだまだあんたが大事なんだ。いいことじゃねぇか。
映:そうよね。新婚当時からいまでも変らず愛してくれてるし♪
庸:くーっ、あてつけてくれるじゃねぇか。友貴が聞いたら泣くぜ。
友:誰が泣くか。
映:そうそう、飛鳥刑事に変なカクテル出さないでよ。恥ずかしくなっちゃうじゃない。
庸:なんだよ。初恋の少女じゃあるまいし、このくらいで恥ずかしくなるなよ。
映:なんか、飛鳥刑事と話してるとあの頃のこと思い出しちゃうのよねー……。
庸:そうか?今は面影もないぞ。ひげ面のおっさんだしな。
友:うるさい。
映:毎日見てるとそうかもしれないけど、あたしはたまに街角で見かけるくらいだし。
昭:会えないとイメージが美化されるんだよな。
庸:なるほどな。
映:??誰かそこにいるの?お客さん?
庸:ああ、そんなところだ。ほれ。
昭:ほれって……。渡されてもどうすれば。えーと、あ、どうも。深森輪業の深森昭良と言います。自転車バイクの御用命はどうぞ当方に。
庸:商売するな。
昭:いきなり見ず知らずの人と電話つながれて商売のほかに何を話せばいいんだ。
映:えっと……。深森さんて言うと聖良ちゃんの?
昭:おや、うちの娘をご存知で。
映:うちの娘と同級生なんですよ。
昭:おや。それは奇遇ですな。と言うことは友さんの息子さんとも……。
映:……はっ。
〜:ルシファーちゃん、あんまりしゃべるとばれますぞ。まだまずいの。ばれちゃ。
映:そ、そうよね。今の忘れて下さいね。あははははは。
昭:忘れても言われても。私のとりえは一度聞いたことは滅多に忘れないことくらいなんですがねぇ。
映:あははははは……。はは。
〜:居所突き止めて強請ったりするなよ。
昭:するか。
〜:あんまり無関係な人と話させてもしかたないのでもう一度友ちゃんに回すぞい。
昭:そうか。あのー、自転車バイクの御用命はぜひ深森輪業に。
友:売りこむなっての。大体ルシファーは免許持ってるのか。バイク。
映:持ってるわよ。あんまり乗らないけど。
〜:ルシファーちゃん運動神経いいから友ちゃんより乗るの上手いに決まってるぞ。
友:悪かったな。
映:そういえば、飛鳥刑事がバイク乗ってるのって見たことないね。庸二さんは乗ってたけど。
友:う。
〜:こけたらしいしね。
友:なんで知ってるんだよ。
庸:あー、バイクの話か。友貴は警察学校でバイクの実習中に3回も転んでそれ以来バイク乗るのいやなんだと。
映:くすっ。
友:う。庸二、お前そんな話言いふらして回ってるのか。
庸:そんなことはねぇけどよ。いつの間にか広がってたんだよなぁ。
映:たまーに面白い話を聞かせてくれることがあるのよね、コサインさんが。
友:やはり貴様か。
〜:うひぃ。そ、そ、そのワザは反則でございま……す……かく。
庸:おいおい、司会がいなくなったぞ。
昭:司会だったのか……。
映:だ、黙ってたほうがよかったのかな……。
友:他に何か聞いてるのか!?
映:い、言っていいの?
友:……駄目そう。と、とりあえず今夜はここまでな。
映:えーっ、もう終わり?あんまり飛鳥刑事と話できなかったなぁ。
友:他で盛り上がったからな。
映:物足りないから、やっぱり飛鳥刑事の寝起きのぞきに行くね。じゃあね。
友:な、なな何いいいいいい!
庸:なんだ、なんかあったのか。
99/10/09 未来の君に
〜:うぃーっす。
友:おお?息子。なんでこんなところに。
庸:人を店をこんなところとはなんだ。それにしてもマジでなんでこんなところに?
ゲスト・友ちゃんの息子(以下大):こいつに引っ張ってこられたんだよ。
ゲスト・芽美ちゃん(以下芽):あたしはアスカJr.が引っ張られてるのを見て……。ついつい。
〜:二人とも制服のままで夜の町を歩いているとは大胆不敵よの。
庸:隅におけねぇな。
芽:ちょっと聖良のところに寄ってたから……。
庸:……真面目じゃねぇか。
友:まぁ、早く帰っても誰もいないからな。
大:オヤジがこんなところでのんだくれてるからだろ!
庸:こんなところってのは……。
大:それより何より、俺達をこんなところにつれて来て何の用だ?
庸:もういいや。
〜:ふっ、君たちがまだ知らぬのは無理からぬ話よのぅ。今日は、ちみ達の愛の結晶、恋美ちゃんの誕生日なのだっ……ああ、逃げないでおくれよぅ!
大:ま、ま、まだ生まれてない子供の話なんかできるかっ!逃げるぞ、芽美!
芽:う、うん。あ、アスカJr.!ドアが開かない!開かないよ!
大:ど、どうなってるんだ、この店は!
〜:説明しよう!BAR・裏切り者の入り口のドアのロックはカウンターのリモコンで遠隔的に操作できるのだ!
庸:仮面ライダーみたいな解説するな。なんだか面白そうなのでしばらく缶詰めにすることにした。怨むならこいつを怨め。
友:人の息子をいじめて楽しいか?
〜:いぢめないよう。ちょっと、世間話をしようってことで。ほらほら、席もあいてることだし、かけてかけて。
大:しょーがねー、観念するか。
芽:えーと、なに話したらいいんだろ……。
庸:まぁ、カウンターに座ってドリンクもないってのもなんだからな。代金はコサインが持つってよ。
〜:私はそのようなことは申しておりませんが。
庸:いいじゃねぇか、カクテルの1杯や2杯。
友:どうでもいいが、人の息子に酒を出すな。未成年だぞ。
庸:あー、その辺は心配無用だ。こいつは『シンデレラ』、アルコールのないカクテルだ。
芽:へー。わぁ、おいしい。
〜:ミックスヂウスと言わぬのか、そういうのは。
大:何でもいいや。
〜:とにかく。本題に入りますぞ。何年後だかの今日、芽美ちゃんは一人の玉のような赤ん坊を出産するのである!それが、次世代のみんなのヒロイン、恋美ちゃんなのだ!パフパフパフ。……二人とも、もっと盛り上がってよう。
芽:は、恥ずかしい……。
庸:固まってるぞ。
友:息子の気持ちも分かるがな。
大:大体な、なんでまだ生まれてもない子供のことで今から騒がれなきゃならないんだよっ!
〜:だってぇ。生まれることが分かってるわけだしぃ。それなら祝わなきゃ損っていうかぁ?
庸:まぁ、坊主のことをからかうのが楽しいってわけだよな。
〜:図星うめぼし天日ぼし〜。
大:おまえなあああぁぁぁ!
〜:きゃー。あ、あれ?開かないわ……う。
大:うおりゃあああああぁぁぁぁ!!
〜:ありゃりゃあああぁぁぁぁ……。
友:騒がしいのが静かになったことだし、改めてのみ直すことにするか。
芽:あ、あたしたちはどうしたら……。